こんにちは、トムです。数あるブログの中から、この記事に目を留めていただき、ありがとうございます。
普段は都内の自社開発IT企業でJavaエンジニアとして働いている私ですが、このたび、自身の経験や考えていることを発信したいと思い、ブログを始めることにしました。
この記事を書こうと思った経緯は、大きく分けて二つあります。一つは、これまでのエンジニアとしてのキャリアを振り返り、自分自身の棚卸しをしたいからです。新卒で飛び込んだSESの世界、レガシーなjava案件との格闘、そして自社開発IT企業への転職。決して順風満帆とは言えなかった道のりですが、そこには失敗と、成功、そして何より多くの学びがありました。
もう一つは、同じようにキャリアに悩んだり、新しい技術に挑戦したいけれど一歩踏み出せないでいたりするJava初心者の方や、若手エンジニアの方々にとって、少しでも勇気やヒントになるような情報を提供できれば、という思いからです。私自身、先人たちのブログや体験談に何度も助けられてきました。今度は私が、誰かの背中を押せるような存在になれたら、これほど嬉しいことはありません。
私の赤裸々な経験や葛藤、そしてささやかな挑戦の記録が、あなたの「何かを始めたい」「もっと成長したい」という気持ちを後押しできれば幸いです。
これまでの経歴 - Javaエンジニアとしての第一歩
新卒で中小SES企業に入社
私のエンジニアとしてのキャリアは、新卒で入社した中小規模のSES(システムエンジニアリングサービス)企業からスタートしました。大学では電気系を専攻していたものの、正直なところ、当時はまだ「エンジニアとしてバリバリやっていくぞ!」という明確な目標や情熱があったわけではありませんでした。どちらかというと、なんとなく「これからはITの時代だ」という漠然としたイメージに流される形で就職活動をしていました。
入社した会社は、いわゆる客先常駐がメインのSES企業。入社前の説明会では「様々なプロジェクトを経験できる」「若いうちからスキルアップできる」といった魅力的な言葉が並んでいました。もちろん、良い経験もたくさんありましたが、配属されるプロジェクトによって労働環境や人間関係が大きく左右される「案件ガチャ」のような側面も否定できません。
最初の数ヶ月は研修期間で、ビジネスマナーやJavaを学びました。同期入社の仲間たちと切磋琢磨し、新しい知識を吸収していく毎日は、それなりに充実していた記憶があります。しかし、研修が終わると、いよいよ客先常駐の日々が始まるのです。最初の常駐先が決まった時の、期待と不安が入り混じった何とも言えない気持ちは今でも鮮明に覚えています。
Java案件、そしてレガシー環境
私が最初に配属されたのは、とある金融系のシステム保守・運用を行うプロジェクトでした。そこで担当することになったのが、Javaで構築されたシステムです。これが、私とJavaとの長い付き合いの始まりとなりました。今思えば、この最初の出会いが私のキャリアの方向性を大きく決定づけたと言えるでしょう。
そのプロジェクトで扱っていたシステムは、率直に言って「レガシー」そのものでした。長年にわたり改修を繰り返してきた結果、ソースコードは複雑怪奇。ドキュメントも整備されているとは言い難く、先輩エンジニアの頭の中にしか情報がない、なんてこともしばしば。開発環境も古く、最新の技術やツールに触れる機会はほとんどありませんでした。まさに「java案件」という言葉から連想される典型的な現場だったかもしれません。ビルドに時間かかったり、環境の構築だけで一日が終わったりすることも珍しくありませんでした。
「これがIT業界の現実か…」と、少しばかり理想とのギャップを感じたのを覚えています。新しい技術を学びたいという気持ちはありましたが、日々の業務に追われ、目の前のタスクをこなすので精一杯。それでも、Javaという言語自体は嫌いではありませんでした。むしろ、大規模システムを支える堅牢さや、豊富なライブラリ、そして何よりも多くの企業で採用されているという汎用性の高さに、ある種の安心感を覚えていたのも事実です。しかし、その安心感が、逆に新しいことへの挑戦を躊躇させる一因になっていたのかもしれません。
問題はJavaそのものではなく、その使われ方や開発環境、そしてプロジェクトの進め方にありました。数年間、同じようなレガシーなjava案件を受け持つ中で、徐々に「このままで良いのだろうか?」という疑問が大きくなっていったのです。技術的な成長が頭打ちになっている感覚、そして、自分が本当にやりたいこととのズレを感じずにはいられませんでした。夜遅くまで残業し、休日出勤も厭わず働きましたが、それに見合うだけのスキルアップや達成感が得られているかというと、疑問符が付く状況でした。
転職と新しい挑戦 - レガシーからの脱却は可能か
転職を決意した理由 - マネジメントと将来への不安
長年Javaエンジニアとしてキャリアを積んできた私ですが、ある時、大きな転機が訪れます。それは、SES企業から自社開発IT企業への転職でした。この決断に至るまでには、多くの葛藤がありました。
転職を決意した理由は、いくつかあります。最大の理由は、やはり「レガシーな環境からの脱却」と「新しい技術への挑戦」でした。前述の通り、私が関わってきたjava案件の多くは、古い技術スタックや開発プロセスに縛られていました。日々の業務は既存システムの保守や改修が中心で、新しい技術を学ぶ機会は限られていたのです。もちろん、レガシーシステムを維持することの重要性は理解していますし、そこから得られる知見も少なくありません。しかし、エンジニアとして市場価値を高め、よりモダンな開発に携わりたいという思いは日に日に強くなっていきました。特に、クラウド技術やマイクロサービスアーキテクチャといった、現代的な開発スタイルに触れたいという渇望感がありました。
もう一つの大きな理由は、「マネジメントの方向性への不満」です。当時の現場では、技術的な探求よりも、いかに効率よく既存の枠組みの中で作業をこなすか、という点が重視されがちでした。エンジニア個人の成長やキャリアパスに対する配慮も十分とは言えず、将来に対する漠然とした不安を感じていたのです。「このままでは、ただ年次だけを重ねたエンジニアになってしまうのではないか…」そんな危機感が、私の背中を押しました。
もちろん、転職は簡単な決断ではありませんでした。長年慣れ親しんだ環境を離れることへの不安、新しい職場でやっていけるのかという心配。特に、30歳を目前にしてのキャリアチェンジは、リスクも伴います。しかし、「現状維持は緩やかな後退だ」という言葉を胸に、勇気を出して一歩踏み出すことを決意したのです。新しい挑戦をしたい、その一心でした。このまま同じ場所で不満を抱え続けるよりも、たとえ失敗する可能性があったとしても、自分の可能性を信じて新しい環境に飛び込む方が後悔しないだろうと考えたのです。
自社開発IT企業へ転職 - 新しい環境でのチャレンジ
転職活動では、これまでのJavaの経験を活かしつつも、よりモダンな開発環境や新しい技術に触れられる企業を探しました。エージェントにも登録し、いくつかの企業と面談を重ねる中で、自分のやりたいことや目指す方向性がより明確になっていきました。そしてご縁があったのが、現在所属している企業です。
今の企業を選んだのは、自社サービスを開発・提供しているため、技術選定や開発プロセスにおいて自由度が高く同時に今までのJavaの経験が生かせそうと考えたからです。また、アジャイル開発といった、これまで私が経験できなかった領域に挑戦できる可能性も魅力でした。ユーザーからのフィードバックを直接受けてサービスを改善していくというサイクルにも、やりがいを感じました。
入社してからは、まさにカルチャーショックの連続でした。開発環境の快適さ、使われている技術のモダンさ(DockerやKubernetesは当たり前のように使われていました)、そして何よりも、エンジニア一人ひとりの裁量が大きく、主体的にサービス開発に関わっていく姿勢に感銘を受けました。もちろん、新しい環境に慣れるまでは苦労も多く、日々勉強の連続です。これまであまり触れてこなかった知識をキャッチアップするのは大変でした。しかし、そこにはSES時代には感じられなかった「成長している実感」と「開発の楽しさ」がありました。
転職先でもJavaは主要な開発言語の一つとして使われていたため、これまでの経験が無駄になることはありませんでした。むしろ、大規模システムの開発・運用経験は、新しい環境でも大いに役立っています。レガシーな環境で苦労した経験があるからこそ、より良いシステム設計や効率的な開発プロセスへの意識が高まったのかもしれません。転職は、私にとって大きなターニングポイントであり、エンジニアとしての視野を大きく広げるきっかけとなりました。
言語への想いと葛藤 - Java一筋の理由と未来への展望
Javaを選ぶ理由(選んできた理由) - 経験と安定性
ここで私の技術的なバックグラウンド、特にプログラミング言語についてお話ししたいと思います。プロフィールにもある通り、私はこれまでJavaを中心にキャリアを歩んできました。「なぜJavaなのか?」と聞かれれば、その答えはシンプルです。「単純に、Java一筋で勤務してきたから」というのが正直なところです。
新卒で入社したSES企業で最初に触れた本格的なプログラミング言語がJavaであり、その後もアサインされるプロジェクトのほとんどがJava案件でした。当時は、言語選択の自由はなく、与えられた環境で成果を出すことが求められていました。そのため、自然とJavaの知識や経験が積み重なっていったのです。ある意味、成り行きでJavaエンジニアになったと言えるかもしれません。
もちろん、Javaには多くのメリットがあります。オブジェクト指向言語としての堅牢性、豊富なライブラリやフレームワーク、大規模開発における実績、そして何よりも多くの企業で採用されていることによる求人の多さ。これらの点は、キャリアを形成する上で大きなアドバンテージになったと感じています。特に、安定したシステム開発が求められる金融系や業務系のシステムでは、Javaの信頼性は依然として高く評価されています。
転職した今も、Javaはバックエンド開発の主要言語の一つとして活躍しています。長年Javaを扱ってきた経験は、新しい職場でも即戦力として貢献できている要因の一つであり、その点ではJava一筋でやってきたことに後悔はありません。むしろ、Javaの深い知識があったからこそ、他の言語を学ぶ際にも比較対象として理解を深めやすいという側面もあると感じています。
本当にやりたいことへの憧れと挑戦
しかし、心の奥底では、Java以外の言語にも強い興味と憧れを抱いています。具体的には、PythonやSwift、そしてKotlinといった言語です。これらの言語に触れるたびに、新しい可能性や異なる開発の楽しさを感じずにはいられません。
Pythonは、そのシンプルで読みやすい構文や、機械学習・データサイエンス分野での圧倒的なシェアに魅力を感じています。AI技術が急速に発展する現代において、Pythonを習得することはエンジニアとしての可能性を大きく広げることにつながると考えているのです。
Swiftは、主にiOSアプリ開発に使われる言語ですが、そのモダンな設計思想や安全性、そして何よりもApple製品の美しいUI/UXを実現できる点に惹かれます。個人的にApple製品のファンということもあり、いつかは自分で作ったアプリをApp Storeに公開してみたいという夢があります。あの洗練されたユーザー体験を自分の手で生み出せるかもしれないと思うと、ワクワクします。
Kotlinは、Javaとの相互運用性が高く、より簡潔で安全なコードを書けると言われている言語です。Androidアプリ開発の公式言語にも採用されており、Javaからの移行も比較的スムーズだと聞きます。既存のJava資産を活かしつつ、よりモダンな開発スタイルを取り入れられるという点で、非常に実践的な選択肢だと感じています。実際に業務でJavaとKotlinを併用しているプロジェクトの話を聞くと、その効率性やコードの書きやすさに魅力を感じます。
これらの言語を「やりたい」と思うのは、単なる技術的な好奇心だけではありません。新しい言語を学ぶことは、新しい思考法や問題解決のアプローチを身につけることにも繋がります。エンジニアとしての引き出しを増やし、より多角的な視点から物事を捉える力を養うことにも貢献してくれるはずです。
全く異なるパラダイムを持つPythonやSwiftの世界にも飛び込んでみたい。そんな葛藤を抱えながら、日々Javaと向き合っています。このブログが、そうした新しい挑戦への第一歩となるかもしれません。まずは小さなプログラムからでも、実際に手を動かして学んでいきたいです。
ブログを始めた理由と目標 - エンジニアとしての新たな挑戦と貢献
ブログで何かを成し遂げたい - 自己表現と価値創造
最後に、なぜ私がこのブログを始めようと思ったのか、その理由と目標について触れたいと思います。このブログは、私にとって単なる情報発信の場ではなく、自己実現のためのプラットフォームでもあります。
転職し、新しい環境で刺激的な日々を送る中で、ふと「このまま会社員として働き続けるだけで、本当に良いのだろうか?」という思いが頭をよぎることがありました。もちろん、今の仕事にはやりがいを感じていますし、会社に貢献できているという自負もあります。しかし、どこか「何か物足りない」「もっと自分自身の力で何かを成し遂げたい」という渇望感のようなものがあったのです。それは、会社という組織の枠を超えて、自分自身の名前で何かを生み出したいという純粋な欲求でした。
それは、大企業の一員としてではなく、一個人として、何か価値を生み出したい、社会に影響を与えたいという欲求だったのかもしれません。会社での仕事は、あくまで組織の一員としての活動です。そこには当然、会社の目標や方針があり、自分のやりたいことだけを追求できるわけではありません。評価されるのは組織への貢献であり、個人の純粋な興味や探求心が必ずしも報われるとは限りません。
そんなモヤモヤとした気持ちを抱えていた時に思いついたのが、「ブログ」という形での情報発信でした。ブログであれば、自分の経験や考えを自由に表現できます。誰かの役に立つ情報を発信することで、ささやかでも社会に貢献できるかもしれない。そして何よりも、自分自身の成長の記録となり、モチベーションを維持するためのツールにもなるのではないかと考えたのです。書くことを通じて、自分の考えが整理されたり、新しい発見があったりすることも期待しています。
「何かを成し遂げたい」という思いは、漠然としていますが、非常に強い原動力になっています。それは、技術的な目標達成かもしれませんし、多くの読者に読まれる人気ブロガーになることかもしれません。あるいは、このブログを通じて新しい出会いやチャンスが生まれることかもしれません。まだ明確な形は見えていませんが、このブログが、その「何か」を見つけるための旅の始まりになればと願っています。少なくとも、このブログを継続することで、発信力や文章力といったスキルも磨かれるはずです。
目指すJava初心者やエンジニアへの影響 - 経験の共有とコミュニティ
このブログを通じて、私が特に情報を届けたいと考えているのは、過去の自分と同じような悩みを抱えるJava初心者の方々や、キャリアに迷う若手エンジニアの皆さんです。彼らが少しでも前向きに、そして楽しくエンジニアとしての道を歩めるような手助けができればと思っています。
私自身、新卒でIT業界に飛び込んだ当初は、右も左も分からず、多くの壁にぶつかりました。特に、レガシーなjava案件の現場では、技術的なキャッチアップだけでなく、業界特有の慣習や人間関係にも苦労した経験があります。「もっと早くこんな情報を知っていれば…」「誰か相談できる人がいれば…」と何度思ったことか分かりません。当時は情報収集も今ほど簡単ではなく、手探りで進むしかありませんでした。
だからこそ、このブログでは、私の実体験に基づいたリアルな情報や、失敗談から得た教訓、そして日々の学習で得た気づきなどを、できるだけ分かりやすく、共感しやすい形で発信していきたいと考えています。教科書的な知識だけでなく、現場で本当に役立ったノウハウや、メンタル面での乗り越え方なども共有できればと思います。
目標は、多くのJava初心者やエンジニアにとって「困ったときに頼りになる」「読むとモチベーションが上がる」「新しい一歩を踏み出す勇気をもらえる」そんな存在になることです。大げさかもしれませんが、誰かのエンジニア人生に少しでもポジティブな影響を与えられるようなブログを目指したい。それが、このブログにおける私の最大の目標であり、挑戦でもあります。
まだまだ未熟な私ですが、読者の皆さんと一緒に成長していけるような、温かいコミュニティを作っていけたら嬉しいです。コメントや質問も大歓迎ですので、気軽に声をかけてください。