語源から見るプロトコルの正体
プロトコルって、結局なんなの?
ネットワークの話になると急に出てくるけど、ふわっとしてる
よし、まず安心してほしい。
その“ふわっと感”は正しい。プロトコルは抽象度が高い概念だからね。
でも、語源まで掘ると急に輪郭が現れる。
プロトコル(protocol)は、ギリシャ語の
protos(最初の) + kolla(貼る) が語源だ。
貼る? どういうこと?
昔の公文書はね、巻物の最初に
「この文書は正式です」っていう説明文を
“貼り付けて”た。
それが protokollon。
つまり最初にくっついてる
“前提ルール”みたいなもの。
いきなり哲学的だね
そう、プロトコルは本質的に
“最初の約束”なんだ。
言葉としての定義
現代的に言うと
プロトコルとは、異なる主体同士が、誤解なくやり取りするために事前に決めた約束事の集合。
ルールってこと?
近い。でも“ルール”よりもう少し構造的だ。
ルールは守ればいい。
プロトコルは
順序・形式・意味まで含めて共有する。
たとえ話
たとえば、人間同士の会話にもプロトコルがある。
- 会ったら挨拶する
- 相手が話し終わるまで待つ
- 怒鳴られたら警戒する
確かに、破ると会話が壊れる
そう。
これが“人間プロトコル”。
ネットワークも同じで、
機械同士が「空気読めない」から
明文化が必要になる。
コンピュータの世界でのプロトコル
たとえば HTTP。
Webのやつだね
HTTPはこういう約束をしている
- どうやってリクエストを送るか
- どういう形式で返すか
- 成功・失敗をどう表すか
つまり“話し方マニュアル”か
まさにそれ。
英語で話すか、日本語で話すか、
敬語かタメ口か。
全部プロトコル。
なぜプロトコルが必要なのか
ここが本質。
プロトコルがない世界
=相手の思考を読まないと会話できない世界
それ地獄だね
機械は空気を読まない。
だから人間が
“空気を仕様に落とす”。
それがプロトコル。
プロトコルは思想である
面白いのはここから。
プロトコルは単なる技術仕様じゃない。
- HTTPは「ステートレスであれ」という思想
- TCPは「壊れてもいい、でも必ず届かせる」思想
- UDPは「速さは正義、多少の欠損は気にするな」という思想
思想…宗教っぽい
かなり近い。
どの価値を優先するかの
選択だからね。
まとめ
- 語源:最初に貼る約束
- 本質:誤解なくやり取りするための共通理解
- 正体:手順・形式・意味のセット
- 深層:設計者の思想が宿るルール
世界はプロトコルでできている。
会話も、社会も、プログラムも。
そして面白いことに、人間関係が壊れる瞬間って、だいたい「暗黙のプロトコル」がズレたときなんだ。
次に進むなら、
- プロトコルとインターフェースの違い
- プロトコルはなぜ進化するのか
このあたりが、かなり味わい深い。