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雑記

【書評】世界一流エンジニアの思考法|あなたの生産性を3倍にする7つの習慣

トム

・都内自社開発IT企業勤務/javaのバックエンドエンジニア
/java歴10年以上 ・首都圏在住30代
・資格:基本情報技術者/応用情報技術者/Java Silver/Python3エンジニア認定基礎

「日々のタスクに追われて、成長している実感がわかない」

「バグ修正にいつも時間がかかり、根本的な解決ができていない気がする」

エンジニアとして働く多くの人が、一度はこのような悩みを抱えるのではないでしょうか。何を隠そう、私自身もそうでした。若手のころは、バ意気込みだけで目の前のバグに飛びつき、場当たり的な修正を繰り返しては、また新たな問題を生み出すという悪循環に陥っていました。

そんな私の働き方を根本から変えるきっかけになった一冊の本があります。それが、牛尾剛さんの著書『世界一流エンジニアの思考法』です。

この本に書かれている思考法を意識して実践した結果、問題解決の精度とスピードは、体感で3倍以上になったと断言できます。手戻りが劇的に減り、より本質的で創造的な仕事に時間を使えるようになりました。

この記事では、過去の私と同じように「今の働き方を変えたい」と願うエンジニアのあなたに向けて、『世界一流エンジニアの思考法』から学んだ、生産性を劇的に高める7つの習慣を、私の実体験を交えながら分かりやすく解説します。

この記事を読み終えるころには、あなたも世界一流の思考法のエッセンスを理解し、明日からの仕事に活かすための具体的なヒントを手にしているはずです。

そもそも『世界一流エンジニアの思考法』とは?

まず、『世界一流エンジニアの思考法』がどのような本なのかを簡単に紹介します。

本書は、Microsoft本社で長年シニアエンジニアとして活躍された牛尾剛さんが、トップレベルのエンジニアたちが実践している問題解決のアプローチやマインドセットを体系的にまとめた一冊です。

単なる技術論ではなく、いかにして複雑な問題の本質を見抜き、効率的に価値を生み出すかという、普遍的な「思考のOS」について書かれています。

この本は、特定のプログラミング言語やツールに依存しないため、新人エンジニアからベテランまで、すべてのソフトウェア開発者にとって学びのある内容になっています。

生産性を高める7つの習慣

それでは、本書で紹介されている数々の思考法の中から、私が特に重要だと感じ、実践して効果を実感した7つの習慣をみていきましょう。

習慣1: バグを見つけたら手を動かさず「仮説」から考える

多くのエンジニアがやってしまいがちなのが、バグの報告を受けると、すぐにデバッガを起動してコードを一行ずつ追いかけることです。しかし、一流のエンジニアは決してそのような行動を取りません。

彼らはまず、手を動かす前に頭を動かします

バグの症状という「結果」から、その背景にある「原因」を推測し、「おそらく、ここがこうなっているから、この問題が起きているのだろう」という仮説を立てるのです。

なぜなら、いきなりコードの森に飛び込んでも、木を見て森を見ずの状態に陥りやすいから。表面的な症状を追いかけるだけでは、根本原因にたどり着くまでに膨大な時間がかかってしまいます。

納得のいく仮説が立てられるまで、コードを読み、設計書を確認し、ときには同僚と壁打ちをします。この思考プロセスこそが、問題解決への最短ルートです。仮説が明確になれば、検証すべき箇所はごくわずかに絞り込めます。

たとえば、とあるシステムで「特定のユーザーだけデータの表示が遅い」という問題が発生したとします。以前の私なら、すぐに関係しそうなコードのパフォーマンス測定を始めていたでしょう。

しかし、この思考法を学んでからは、まず「なぜ特定のユーザーだけなのか?」という点から仮説を立てました。「そのユーザーはデータ量が極端に多いのではないか?」「特殊な権限を持っているのではないか?」といった仮説をいくつか立て、データベースを確認したところ、特定のユーザーに紐づくデータ量が想定の10,000倍以上に膨れ上がっていることが判明したのです。

原因が分かれば、あとはその大量データを効率的に処理する方法を考えるだけ。わずか15分ほどの思考で、数時間かかっていたかもしれないデバッグ作業を終わらせられました。これが「世界一流エンジニアの思考法」の威力です。

習慣2: メンタルモデルを活用して「理解」を加速させる

新しい技術や複雑なシステムを理解するには時間がかかります。一流のエンジニアは、メンタルモデルを頭の中に構築することで、理解のスピードを加速させています。

メンタルモデルとは、物事の仕組みや関係性を単純化した、自分なりの「概念モデル」や「地図」のようなものです。

たとえば、新しいプログラミング言語を学ぶとき、一つひとつの構文を丸暗記しようとすると大変です。しかし、「この言語はオブジェクト指向がベースで、メモリ管理はガベージコレクションに任せている」といった大きな概念、つまりメンタルモデルを先に作ると、個別の知識がその地図の中にすっきりと収まり、理解が格段に早くなります。

複雑なシステムに対しても同じです。「どのモジュールがどのデータベースと通信していて、ユーザーのリクエストはどのような経路で処理されるのか」といった全体の鳥瞰図を頭の中に描くのです。この地図があれば、問題が発生したときに、どのあたりが怪しいかを素早く特定できます。

メンタルモデルを作るには、図を描いたり、誰かに説明してみたりするのが効果的です。うまく説明できない部分は、自分がまだ理解できていない証拠。その部分を重点的に調べることで、理解の解像度を上げていきましょう。

習慣3: 「分かったつもり」にならず根本原因を探る

表面的な理解で満足せず、「本当にそうか?」「なぜそうなるのか?」と自問自答を繰り返す姿勢が、一流と二流を分けます。

たとえば、サーバがダウンしたとします。よくある対処は、サーバを再起動して「とりあえず復旧しました」と報告することです。しかし、これでは同じ問題が再発する可能性が高いでしょう。

一流のエンジニアは、なぜサーバがダウンしたのか、その根本原因を徹底的に追及します。メモリリークが原因なのか、特定の処理でCPU負荷が急上昇したのか、ログを丹念に調べ、原因を特定し、恒久的な対策を講じます。

この「なぜ」を5回繰り返すトヨタ生産方式の「なぜなぜ分析」は、ソフトウェア開発においても非常に有効です。理解が浅いまま先に進むのは、砂上の楼閣を築くようなもの。後々、より大きな手戻りや障害につながりかねません。

習慣4: 不要な作業をそぎ落とし本質に集中する

多くのエンジニアは、「できることは全てやろう」と考えがちです。しかし、時間は有限。一流のエンジニアは、やらないことを決めるのが非常にうまいのです。

彼らは、本質的な価値を生まないと判断した作業は大胆にそぎ落とし、最も重要な部分にエネルギーを集中させます。

ソフトウェア開発で言えば、過剰な機能を作り込むのではなく、ユーザーが本当に求めている最小限の要件を満たすことを優先します。将来必要になるかもしれない、というだけの理由で複雑な仕組みを導入することはしません。これはYAGNIの原則としても知られています。

まずは動くシンプルなものを作り、ユーザーからのフィードバックを得ながら継続的に改善していく。このアプローチの方が、結果的にはるかに効率的で、ユーザーの満足度も高くなります。

習慣5: 最小の労力で最大の効果を生み出す

課題解決においても、最小の労力で最大の効果を生み出すことを常に考えます。有名な「パレートの法則(80:20の法則)」を地で行くアプローチです。

これは、「成果の80%は、全体の20%の労力から生まれる」という考え方。完璧な100点を目指して膨大な時間をかけるよりも、80点の価値を持つ部分を素早く完成させることを優先するのです。

たとえば、新しいシステムを構築する際、最初から100万人がアクセスしても耐えられる完璧なアーキテクチャを目指す必要はありません。まずはMVPを素早くリリースし、ユーザーの反応を見ながら、必要に応じてスケールアップさせていく方がはるかに現実的です。

どこが「20%の重要な部分」なのかを見極める洞察力が、一流のエンジニアには求められます。

習慣6: 失敗から学びフィードバックを歓迎する

一流のエンジニアは、失敗や他者からのフィードバックを恐れません。むしろ、それらを成長のための貴重な学習機会だと捉え、積極的に求めます。

自分が書いたコードにバグが見つかったとき、「申し訳ない」と落ち込むだけでなく、「なぜこのバグを見逃したのか?」「どうすれば再発を防げるか?」を分析し、次の開発に活かします。

コードレビューで厳しい指摘を受けたとしても、それを個人攻撃と捉えるのではなく、プロダクトをより良くするための客観的な意見として真摯に受け止めます。

自分の過ちを認め、他者の意見に耳を傾け、プロセスを常に見直す。この謙虚で前向きな姿勢こそが、継続的な成長の原動力となるのです。

習慣7: 失敗を許容する文化を自ら作る

最後に、そして最も重要なのが、失敗を許容する文化です。個人がどれだけ失敗から学ぼうとしても、一度のミスで厳しく非難されるような環境では、誰もが萎縮して挑戦を避けるようになります。

一流のエンジニアは、失敗が避けられないものだと理解しています。だからこそ、失敗した個人を責めるのではなく、「なぜその失敗が起きたのか」という仕組みやプロセスに目を向けます。そして、チーム全体で再発防止策を考え、ナレッジとして共有します。

このような心理的安全性の高い環境があって初めて、メンバーは安心して新しいことに挑戦し、たとえ失敗してもそこから学び、チーム全体として成長していけます。

もしあなたのチームにそのような文化がないのなら、まずはあなた自身が、同僚の小さなミスを責めずに「どうすれば防げたかな?」と一緒に考えることから始めてみてください。その小さな一歩が、チームの文化を変えるきっかけになるはずです。

まとめ:今日からあなたも「世界一流の思考法」を実践しよう

今回は、書籍『世界一流エンジニアの思考法』から学んだ、生産性を劇的に高める7つの習慣を紹介しました。

  1. バグを見つけたら手を動かさず「仮説」から考える
  2. メンタルモデルを活用して「理解」を加速させる
  3. 「分かったつもり」にならず根本原因を探る
  4. 不要な作業をそぎ落とし本質に集中する
  5. 最小の労力で最大の効果を生み出す
  6. 失敗から学びフィードバックを歓迎する
  7. 失敗を許容する文化を自ら作る

これらの習慣は、一朝一夕で身につくものではありません。日々の業務の中で、常に意識し、実践を繰り返すことが重要です。

まずは、次にバグに遭遇したとき、5分間だけ手を止めて仮説を立てる時間を作ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。その小さな変化が、あなたのエンジニアとしてのキャリアを大きく飛躍させる第一歩になるはずです。

この記事で紹介した内容は、書籍のほんの一部にすぎません。もし少しでも興味がわいたら、ぜひ『世界一流エンジニアの思考法』を手に取ってみることを強くお勧めします。あなたのエンジニア人生にとって、間違いなく価値ある一冊となるでしょう。

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