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IT全般

会話で学ぶサーバー

トム

・都内自社開発IT企業勤務/javaのバックエンドエンジニア
/java歴10年以上 ・首都圏在住30代
・資格:基本情報技術者/応用情報技術者/Java Silver/Python3エンジニア認定基礎

「サーバー」ってそもそも何?

サーバーって、よく聞くけど結局なんなの?

いいところに気づいた。まず言葉の正体からいこう。

サーバー(server)は英語の serve から来てる。意味は“仕える”“提供する”だね。

仕える? なんか執事みたいだね。

その感覚、正しいよ。

サーバーは“誰かの要求に応じて、何かを提供する存在”。

この時点では、まだ“コンピュータ”ですらない。

語源をもう少し深掘りする

じゃあ、昔からIT用語だったわけじゃない?

まったく違うよ。

“server”はもともと人間を指す言葉だった。レストランの給仕、王に仕える従者、そんな存在だよ。

なるほど、役割の名前なんだ。

そう。

だから本質的には

サーバーとは「要求を受け取り、何かを提供する役割」

ここにはまだ「コンピュータ」も「ネットワーク」も登場していない。

コンピュータの世界に来た瞬間

じゃあ、いつITっぽくなるの?

“複数のコンピュータが通信するようになった瞬間”だね。

通信?

そう。

あるコンピュータが『これちょうだい』と言い、

別のコンピュータが『はいどうぞ』と返す。

その“はいどうぞ”役がサーバー?

正解。

“お願いする側”をクライアント(client)、

“応える側”をサーバーと呼ぶようになった。

サーバーは「特別なマシン」ではない

でもサーバーって、なんかゴツい機械のイメージあるけど。

それは半分正しくて、半分誤解。

本質的には役割なんだ。

役割?

同じパソコンでも、

・要求を出したら → クライアント

・要求を受けて返したら → サーバー

役割が変わるだけ。

じゃあ、俺のノートPCもサーバーになれる?

余裕でなれる。

実際、ローカル開発環境でサーバー立ててるでしょ?

技術的に定義すると?

じゃあ、ちゃんとした定義は?

少しだけ技術的に言うと

サーバーとは、ネットワーク越しにリクエストを受け取り、処理を行い、レスポンスを返すプログラム、またはその役割を担うコンピュータ。

ポイントは3つある。

  1. 待ち受けている(常駐)
  2. リクエストを理解する(プロトコル)
  3. レスポンスを返す

例えるなら「自動販売機」

まだ少し抽象的だな。

Bじゃあ自販機で考えよう。

  • 人がボタンを押す(リクエスト)
  • 自販機が中で処理する
  • 飲み物が出てくる(レスポンス)

確かに完全にサーバーだ。

しかも24時間待ち続けてる。

まさに“常駐型プログラム”。

サーバーの種類は役割の違い

WebサーバーとかDBサーバーとかあるよね?

全部“何を提供するか”の違い。

  • Webサーバー → HTMLやJSONを返す
  • DBサーバー → データを返す
  • メールサーバー → メールを届ける

本質は同じ。

「頼まれたら、決まった形式で返す」。

最後に、ちょっと哲学的な話

サーバーって、実は“関係性の概念”なんだ。

単体ではサーバーでもクライアントでもない。

“誰かに仕える瞬間”にだけ、サーバーになる。

人間関係っぽいな。

そう。

だからサーバーとは、

存在ではなく振る舞いなんだ。

まとめ(思考の芯)

  • サーバーの語源は「仕える人」
  • 本質は「要求に応答する役割」
  • コンピュータである必要すら本来はない
  • クライアントとの関係性で成立する
  • 技術的には「リクエストを受けてレスポンスを返す常駐プログラム」

サーバーは機械というより、

約束を守る存在に近い。

次にサーバーを見るとき、

ただの箱じゃなく「健気に待ってる存在」に見えてくるはずだ。

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