ChatGPTやClaudeに最新の情報を聞くと、「私の知識は2025年までです」と返されることがあります。
私も最初の頃は「最新のライブラリのバージョンを教えて」と聞くたびに古い情報を掴まされて、結局自分でググり直す羽目になっていました。
AIに任せたいのに、最後は人力。これ、地味にストレスなんですよね。
その悩みを解決してくれたのがTavily(タビリー)です。
私はClaude CodeにTavilyをMCPで繋いで、ブログ記事を書き直す前の調べものを任せています。TavilyをAIに繋いでからは「検索して、読んで、まとめる」までを丸ごとAIに任せられるようになりました。
この記事では、Tavilyの特徴と料金、無料枠(月1,000クレジット)の範囲で始める手順を、Claude CodeとPythonの両方で説明します。
Claude CodeにMCPを足すのが初めてなら、MCPの仕組みと設定の基本、おすすめのMCPをClaude Code MCP設定ガイドにまとめています。
この記事でわかること
- TavilyというAI専用Web検索APIの特徴とGoogle検索APIとの違い
- 料金体系と無料枠(月1,000クレジット・クレカ登録不要)、有料プランの月額
- APIキーの取得からClaude Code・Pythonでの使い方まで
PARTS LIST /目次
Tavilyとは?AI専用のWeb検索API
Tavilyとは、LLM(大規模言語モデル)やAIエージェント向けに設計されたWeb検索APIです。
人間がブラウザで使う検索エンジンではなく、AIがプログラム経由で「今のWebの情報」を取りに行くための検索サービス、と考えるとわかりやすいです。
2026年2月には、AIクラウドのNebiusがTavilyの買収を発表しました(Nebiusの発表)。Tavilyのブランドとサービスはそのまま続いています。
LLMは学習した時点までの知識しか持っていません。
そこにTavilyを組み合わせると、AIが回答を作る前にリアルタイムでWeb検索を実行し、最新の事実に基づいた答えを返せるようになります。
いわゆるハルシネーション(AIがもっともらしい嘘をつく現象)の対策としても効果的で、RAGやAIエージェント開発の定番パーツになりつつあります。
私が気に入っているのは「検索結果がそのままAIに渡せる形で返ってくる」点です。
従来の検索APIだと、返ってきたURL一覧を自分でスクレイピングして、広告やナビゲーションを除去して……という泥臭い前処理が必要でした。
Tavilyはそこを全部肩代わりしてくれます。
Google検索APIとの3つの違い
Google Custom Search APIとの違いは大きく3つあります。返ってくるデータの形、前処理の手間、そして料金の考え方です。
そもそもGoogle Custom Search APIは新規の受付を終えていて、2027年1月1日に廃止されます(Google公式)。これから検索APIを選ぶなら、比べる相手はTavilyのようなAI向けの検索APIになります。
Tavilyは1回のAPI呼び出しで複数サイトを横断し、AIでスコアリングした「使える部分」だけを返します。
AIエージェントに組み込む前提なら、前処理ゼロの差はかなり大きいです。
Search・Extract・Crawl・Map・Researchの5機能
Tavilyが提供するAPIは検索だけではなく、冒頭の図のとおり5種類あります。Researchは、複数のソースを調べて詳しい回答を作るところまでTavily側でやってくれる機能です。
普段使いの9割はSearchですが、「この記事の本文だけ欲しい」場面ではExtractが便利です。
私の場合も、Claude Codeが呼んだのはほとんどがSearchでした。Extractは、普通の取得ではボット対策に阻まれて本文が読めなかったページで使う程度です。
Tavilyの料金は?無料枠と課金の仕組み
Tavilyの料金は「クレジット制」で、無料枠は毎月1,000クレジットです。個人開発の検証なら、まずは無料枠だけで十分試せます。
7月にClaude Codeへ繋いでから、記事を書き直す前の下調べをTavilyに任せてきました。ところが8月からは、毎月のように「This request exceeds your plan's set usage limit」というエラーが返ってくるようになりました。AIは1つの調べものでも何回も検索するので、人が手で検索する感覚より減りが早いです。
それでも課金はしていません。上限に来たらClaude Code標準のWeb検索に戻す、という決まりにして、無料のまま使い続けています。
「検索APIって従量課金で青天井になりそう」と身構える方もいるかもしれませんが、Tavilyは無料プランのままなら勝手に課金される心配がありません。
まず無料で試して、足りなくなったら有料プランを検討する流れで問題なしです。
月1,000クレジット無料・クレカ登録不要
無料枠のポイントは、クレジットカードの登録が不要な点です。アカウントを作るだけで毎月1,000クレジットが付与されます。
基本検索なら月1,000回まで実行できる計算です。
1日あたり33回ほど検索できるので、個人のAIエージェントに組み込む分には余裕があります。
basicとadvancedの消費クレジットの違い
Searchには検索の深さを指定するパラメータがあり、消費クレジットが変わります。
- basic:1リクエストで1クレジット。速度と関連性のバランスを取った標準検索
- advanced:1リクエストで2クレジット。関連性の高い本文を深く抽出
このほかに速さを優先する fast・ultra-fast もあり、どちらも1クレジットです。Extractは成功したURL5件ごとに1クレジット(advancedは2クレジット)、Mapは10ページごとに1クレジットです。
無料枠を超えた分は従量課金プランで1クレジットあたり0.008ドル(約1円)です。毎月使う量が決まっているなら、月額プランのほうが単価は下がります。
2026年11月時点の公式ドキュメント(API Credits)より
まずはbasicで運用して、精度が物足りない検索だけadvancedに切り替えるのが節約のコツです。
商用利用はできる?
はい、Tavilyは商用利用が可能です。有料プランはAPI呼び出し量に応じた段階制で、プロダクトへの組み込みを前提とした設計になっています。
ただし利用規約や料金プランは更新されるので、サービスに組み込む前に公式サイト(tavily.com)の最新のPricingページと規約を確認してください。
Tavily APIキーの取得手順3ステップ
TavilyのAPIキーは、アカウント登録から発行まで5分もかかりません。手順は「登録→ダッシュボード確認→キーをコピー」の3ステップです。
アカウント登録からキー発行まで
手順は次のとおりです。
- 公式サイト(tavily.com)で「Sign Up」をクリックする
- GoogleアカウントかGitHubアカウント、またはメールアドレスで登録する
- ダッシュボードに表示されたAPIキー(tvly-で始まる文字列)をコピーする
登録した瞬間からキーが発行されていて、クリックひとつでコピーできます。
「APIキー発行のために申請フォームを書いて審査待ち」みたいな面倒さは一切ありません。
APIキー管理で気をつけたいこと
重要
APIキーはパスワードと同じ扱いにしてください。GitHubにうっかりコミットすると、他人にあなたの無料枠(や課金枠)を使われます。
実装時はコードに直書きせず、環境変数TAVILY_API_KEYや.envファイルで管理し、.envは必ず.gitignoreに入れる。
基本ですが、事故の多くはここで防げます。
Claude CodeにTavily MCPを接続する方法
Claude CodeにTavilyを繋ぐと、コマンド1行で「AIに検索してもらう」環境が完成します。
TavilyはMCP(Model Context Protocol)サーバーを公式提供しているので、自前でサーバーを立てる必要はありません。
MCPとは、AIアシスタントに外部ツールを接続するための共通規格です。USBのような存在で、対応ツールなら差し込むだけで使えるようになります。
コマンド1行で終わるMCP追加手順
ターミナルで次のコマンドを実行するだけです。<your-api-key>の部分は先ほど取得したAPIキーに置き換えてください。
# Claude CodeにTavily MCPを追加(全プロジェクト共通で使う場合)
claude mcp add --transport http --scope user tavily "https://mcp.tavily.com/mcp/?tavilyApiKey=<your-api-key>"
--scope userを付けると全プロジェクトで使い回せます。
APIキーをURLに含めたくない場合は、claude mcp add tavily --transport http https://mcp.tavily.com/mcp/ のようにキーなしで登録します。新しいセッションを始めるとブラウザでOAuth認証(ログイン)の画面が開きます。
私自身は、npmのパッケージ tavily-mcp を手元で起動する方法で繋いでいます。APIキーは環境変数で渡します。
# 手元で起動する方法(APIキーは環境変数で渡す)
claude mcp add --scope user --env TAVILY_API_KEY=<your-api-key> tavily -- npx -y tavily-mcp
どちらの方法でも、Claude Codeからは tavily_search・tavily_extract・tavily_crawl・tavily_map・tavily_research の5つのツールとして見えます。
実際にAIに検索してもらった結果
接続後にClaude Codeで「Tavilyで〇〇の最新情報を検索して」と頼むと、AIが自分で検索を実行し、結果を要約して返してくれます。
私が感動したのは、調査系のタスクを丸投げできるようになった点です。
「このライブラリの最新バージョンと変更点を調べて」と言えば、検索から要約まで一気通貫でやってくれます。
ググる→タブを10個開く→読む、の儀式から解放されました(笑)
PythonでTavily Searchを使う方法
Pythonからは公式ライブラリtavily-pythonを使えば、数行のコードで検索を実行できます。
自作スクリプトやRAGパイプラインに組み込みたい人はこちらの方法が本命です。
tavily-pythonのインストールと検索コード
インストールはpip一発、検索も実質3行です。
pip install tavily-python
import os
from tavily import TavilyClient
# APIキーは環境変数から読み込む
client = TavilyClient(api_key=os.environ["TAVILY_API_KEY"])
# 検索を実行(search_depthはbasicなら1クレジット消費)
response = client.search(
query="Python 3.13 新機能",
search_depth="basic",
max_results=5,
)
for result in response["results"]:
print(result["title"], result["url"])
レスポンスにはタイトル・URL・抽出済み本文・関連度スコアが含まれます。
include_answer=Trueを付ければ、検索結果を要約した回答文まで返してくれるので、簡易的な回答エンジンならこれだけで完成します。
LangChain・Difyとの連携
TavilyはLangChainの標準検索ツールとして組み込まれており、エージェントのツールとして数行で追加できます。
ノーコード系のDifyにも公式ツールとして用意されていて、APIキーを設定画面に貼るだけで使えます。
「コードを書かずにAI検索チャットボットを作りたい」ならDify、「自作エージェントに組み込みたい」ならLangChainかtavily-python直叩き、と使い分けるのがおすすめです。
Tavilyを使う前に知っておきたい注意点
便利なTavilyですが、使ってみて感じた注意点もあります。良い話だけで終わらせるのはフェアじゃないので、正直に書いておきます。
日本語検索の精度はどう?
日本語クエリにも対応していますが、Tavilyは世界中のWebを検索するので、テーマによっては英語のページが混ざります。
日本のページを優先したいときは、country="japan"(topic が general のときだけ使える)で国を指定するか、include_domains でドメインを指定します。include_domains_mode="prefer" にすると、ほかのサイトも残したまま指定したドメインを優先してくれます。
無料枠を超えたときの挙動
無料プランのまま1,000クレジットを使い切ると、その月はAPIがエラーを返すようになります。カード未登録なら勝手に課金されることはありません。
逆に言うと、本番サービスに組み込む場合は枠切れ=機能停止です。
ダッシュボードで使用量を確認できるので、定期実行スクリプトに入れるなら月間の消費ペースを一度計算しておきましょう。
Claude CodeにTavilyだけを検索手段として使わせていると、上限のエラーが返った時点で調べものが止まります。私はCLAUDE.mdに「Tavilyが利用上限などのエラーを返したら、標準のWeb検索に戻す」と書いておき、続きを標準のWeb検索でやってもらっています。
Tavilyのよくある質問(FAQ)
Tavilyについて検索されやすい質問をまとめました。
Q1. Tavilyは無料で使えますか?
A1. はい、毎月1,000クレジットまで無料で、クレジットカード登録も不要です。基本検索なら月1,000回まで実行できます。
Q2. TavilyとGoogle検索APIはどちらを選ぶべきですか?
A2. AIやLLMに検索結果を渡すならTavilyです。整形済みの本文が返るため前処理が不要です。なお、Google Custom Search APIは新規受付を終えていて、2027年1月1日に廃止されます。
Q3. TavilyのMCPサーバーは何ができますか?
A3. Claude CodeなどのMCP対応AIに、Search・Extract・Crawl・Map・Researchの5機能をツールとして提供します。接続後は「検索して」と頼むだけでAIが自分で検索を実行します。
Q4. 日本語での検索はできますか?
A4. はい、日本語クエリに対応しています。ただしテーマによっては英語のページが混ざるため、country で国を、include_domains でドメインを指定して調整します。
Q5. 商用サービスに組み込めますか?
A5. はい、商用利用が可能です。API呼び出し量に応じた有料プランが用意されています。組み込み前に公式のPricingページで最新の条件を確認してください。
まとめ:AIに検索を任せるならTavilyが最短
要点を整理します。
- TavilyはAI・LLM専用に設計されたWeb検索APIで、整形済みの結果をそのまま渡せる
- 無料枠は月1,000クレジットで、クレジットカード登録は不要。有料プランは月30ドルから
- Google Custom Search APIは新規受付を終え、2027年1月1日に廃止される
- Claude Codeへの接続はMCP経由でコマンド1行、Pythonなら実質3行で動く
- 日本のページを優先したいときは
countryとinclude_domainsで絞る - AIに任せると減りが早いので、上限に来たときの逃げ道を決めておく
私自身、Tavilyを導入してから「調べる」作業のかなりの部分をAIに渡せるようになりました。
正直、検索APIにここまで期待していなかったので、良い意味で裏切られた形です。
クレカ登録なしで月1,000クレジットまで試せます。使ったあとにダッシュボードで減り方を見ておくと、無料枠で足りるかの見当がつきます。
続きを追う:X(@Tom_Java_Tech) / RSS
途中経過は、また書きます。
| REV. | DATE | 内容 |
|---|---|---|
| 4 | 2026-11-01 | 料金プランの表とResearch機能、Google検索APIの廃止予定を追記し、Claude Codeでの実際の使い方に合わせて書き直した |
| 3 | 2026-10-21 | 同じ説明の繰り返しを減らし、読みやすく整えた |
| 2 | 2026-10-15 | 図解を描き直し(図面のデザインにそろえた) |
| 1 | 2026-07-11 | 初版 |



