Macのストレージがいつの間にか10GBも増えていて、見覚えのない「claudevm.bundle」というファイルにたどり着いた。そんな経験はないだろうか。
私もまさにその一人だった。
~/Library/Application Support/Claude/vm_bundles/ の中に9.8GBのclaudevm.bundleを発見し、インストールした覚えもないUbuntuの仮想マシンが、自分のMacに勝手に住み着いていた。
正体を調べて削除し、config.jsonの設定で復活も阻止できたので、その手順をまとめる。
読み終える頃には、Claude Desktopを使うMac/Windowsユーザーが約10GBのストレージを安全に取り戻し、二度と勝手に作られないようにする方法が身についているはずだ。
結論から言うと、claudevm.bundleはClaude DesktopのCowork機能が作る約10GBのUbuntu仮想マシンで、削除しても安全であり、config.jsonの設定で復活も防げる。
claudevm.bundleとは?正体はCoworkのVM
claudevm.bundleとは、Claude Desktop(claude.aiのMac/Windowsアプリ)のCowork機能が使う仮想マシンのディスクイメージ一式です。
保存場所はMacなら ~/Library/Application Support/Claude/vm_bundles/ で、サイズは約10GB。
私の環境では9.8GBでした。
なお、CoworkはClaude Desktop版に加えて2026年7月7日にWeb版(claude.ai)・モバイル版(iOS/Android)にも拡大しました。
本記事のclaudevm.bundle問題は、ローカルにVMを作るDesktop版特有の現象です。
コード実行"] --> CREATE["claudevm.bundle
自動生成"] CREATE --> SIZE["約10GBの
ストレージ消費"] end subgraph 削除["削除手順"] QUIT["Claude Desktop
終了(Cmd+Q)"] --> RM["vm_bundlesフォルダ
rm -rf"] RM --> FREE["ストレージ解放
約10GB"] end subgraph 阻止["復活阻止"] CONFIG["config.jsonを開く"] --> EDIT["preferencesに追記
secureVmFeaturesEnabled: false"] EDIT --> SAVE["保存して
Claude再起動"] SAVE --> STOP["VM再作成を
完全防止"] end SIZE --> QUIT FREE --> CONFIG
ウイルスでも壊れたキャッシュでもありません。Anthropicが意図して作っている正規のファイルです。
ただ、ユーザーへの断りなく10GBを消費するのはさすがに行儀が悪いですよね。
実際、GitHubのanthropics/claude-codeリポジトリには関連Issueが複数立っており(例: #65577「grows unboundedly and is never reclaimed」、#47395「VM bundle uses 11.3 GB」)、世界中で同じ悲鳴が上がっています。
中身はUbuntuの仮想マシンディスク
bundleの中身を覗くと、正体が一発で分かります。私の環境で確認した構成は以下のとおりでした。
| ファイル名 | サイズ | 役割 |
|---|---|---|
| rootfs.img | 10GB | Ubuntuのシステムディスク本体 |
| sessiondata.img | 約85MB | 作業データの保存領域 |
| machineIdentifier | 70バイト | VMの識別子 |
| macAddress / vmIP | 数十バイト | 仮想ネットワーク設定 |
rootfs.imgの中にはUbuntuに加えて、Node.jsやPython、LibreOfficeまで入っています。
つまりclaudevm.bundleは「MacのなかにもうひとつフルスペックのLinuxマシンがある」状態。そりゃ10GBにもなります。
なぜ容量が増え続ける?rootfs.imgが肥大化する仕組み
rootfs.img(Ubuntuのシステムディスク本体)はスパースファイルとして確保されますが、Cowork内でファイル操作やパッケージインストールを重ねるほど実使用量が増えていきます。
GitHubのanthropics/claude-codeリポジトリのIssue #65577では「grows unboundedly and is never reclaimed(無制限に肥大化し続け、回収されない)」と報告されており、一度削除しても使い続ければ再び10GBを超えるケースがあります。
対処法は本記事後半で紹介する「削除」または「config.jsonで無効化」のどちらかです。
使用頻度が高いなら定期的な削除、Coworkをあまり使わないなら無効化してしまうのが現実的な選択です。
なぜ勝手に作られる?claudevm bundleが生成される理由
作られる理由はセキュリティです。
CoworkはClaudeにファイル操作やコード実行を任せる機能で、AIが生成したコードをMac上で直接動かすのは危険が伴います。
そこで隔離された仮想マシンの中で実行し、ホストのMacには手を出せない設計にしています。
Coworkが重い?CPU・メモリへの影響
VMはCoworkの実行中、ホストMacのCPU・メモリリソースも消費します。
海外の技術ブログ(lilting.ch)でもディスク容量とは別に「CPU and memory impact」として独立した節で扱われており、Coworkを多用する場面ではMac全体の動作が重くなる体感がある、という報告がコミュニティにあります。
気になる場合は、アクティビティモニタでVMプロセスのCPU・メモリ使用率を確認してみてください。
不要と判断したら、後述のconfig.jsonでVM機能自体を無効化するのが根本対策です。
思想としては真っ当です。むしろサンドボックスなしで動かすほうが怖い。
問題は、その代償として10GBが「いつの間にか」消費される点と、事前の説明がほぼない点にあります。256GBのMacBookなら全体の約4%。無視できる量ではありません。
claudevm.bundleは削除しても大丈夫?
結論、削除しても大丈夫です。私も実際に消しましたが、Claude Desktopのチャットも設定もまったく無事でした。理由は、claudevm.bundleがCowork専用の実行環境であり、アプリ本体のデータとは完全に分離されているからです。
チャット履歴・設定への影響はなし
チャット履歴はAnthropicのサーバー側に保存されているため、ローカルのVMを消しても影響しません。
アプリの設定ファイルもvm_bundlesの外にあります。
唯一消えるのは、Coworkの作業セッションでVM内に残していたデータ(sessiondata.img)だけ。
Coworkを使っていない、または作業結果をすでにMac側へ保存済みなら、失うものはゼロです。
削除で実際に空く容量はどれくらい?
目安は約10GBです。ただし1点だけ注意があります。rootfs.imgはスパースファイル(実際の使用分だけディスクを消費する形式)の場合があり、Finderの表示上は10GBでも、実際に空くのはそれより少ない可能性があります。
私の環境では du コマンドの実測で9.8GBを消費していたので、ほぼ表示どおり空きました。
環境によっては21GB消費していた報告もあるため、まず自分の環境のサイズを確認するのがおすすめです。
# 実際のディスク消費量を確認
du -sh ~/Library/Application\ Support/Claude/vm_bundles私の環境での実行結果は次のとおりでした。
9.8G /Users/xxx/Library/Application Support/Claude/vm_bundlesFinder上の表示(9.8GB)と実測値がほぼ一致しており、私の環境ではスパースファイルによる誤差はほとんどありませんでした。
claudevm.bundleはどう削除する?2ステップで完了
削除は「アプリを終了してからフォルダごと消す」の2ステップで完了します。
Claude Desktopが起動したままだとVMのファイルを掴んでいる場合があるため、先にアプリを完全終了させるのがポイントです。
Macでの削除コマンド
Claude Desktopを終了(Cmd+Q)したら、ターミナルで以下を実行します。
# vm_bundlesフォルダごと削除
rm -rf ~/Library/Application\ Support/Claude/vm_bundlesターミナルが苦手なら、Finderで ~/Library/Application Support/Claude/ を開いてvm_bundlesフォルダをゴミ箱に入れてもOKです。
Libraryフォルダは隠しフォルダなので、Finderで「Cmd+Shift+G」を押してパスを直接入力すると開けます。
Windowsでの削除場所
Windows版のClaude Desktopでも同様のVMが作られます。
標準インストール版は %APPDATA%\Claude\vm_bundles(通常は C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Claude\vm_bundles)です。
また、ダウンロード先(AppData\Roaming\Claude\vm_bundles)と実行時にVMサービスが参照するパス(C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Packages\Claude_pzs8sxrjxfjjc\LocalCache\Roaming\Claude\vm_bundles)が一致しないバグも報告されています。
rootfs.vhdxが見つからずVMサービスが起動失敗するケースがあるため、削除時はダウンロード先(Roaming)だけでなくLocal\Packages配下も確認してください。
エクスプローラーのアドレスバーに %APPDATA%\Claude と入力すれば直接開けるので、vm_bundlesフォルダを削除してください。
復活を阻止するには?config.jsonでの設定方法
削除だけでは不十分です。Coworkに関わる機能が動くとVMは自動で再作成されるため、「消した翌日に10GB復活していた」報告が複数あります。
復活を阻止するには、Claude Desktopの設定ファイルでVM機能そのものを無効化します。
secureVmFeaturesEnabledをfalseにする手順
Claude Desktopを終了した状態で、~/Library/Application Support/Claude/config.json を開き、preferencesに secureVmFeaturesEnabled: false を追加します。
{
"preferences": {
"secureVmFeaturesEnabled": false
}
}すでにconfig.jsonに他の設定がある場合は、丸ごと置き換えず、preferencesの中にこのキーだけ追記してください。
JSONはカンマの位置ひとつでアプリが設定を読めなくなります。
編集後に保存したら、Claude Desktopを起動して正常に動くか確認しておくと安心です。
この設定を入れてからは、私の環境ではvm_bundlesが再作成されていません。
トレードオフとして、CoworkのようにサンドボックスVMを使う機能は動かなくなります。
私はコード実行はClaude Code(CLI)側でやる派なので、Desktop側のVMは不要と割り切りました。
Coworkを使いたくなったらfalseをtrueに戻すだけです。
chmodで固める方法とどっちがいい?
復活防止には、フォルダを読み取り専用にして書き込みを物理的に防ぐ方法もあります。空のvm_bundlesフォルダを作り直して chmod 444 をかける力技です。両者を比較すると以下のとおりです。
| 方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| config.jsonで無効化 | アプリ公式の設定で止まる。元に戻すのも簡単 | アプリ更新で設定仕様が変わる可能性 |
| chmodで書き込み禁止 | 設定仕様に関係なく物理的に防げる | アプリがエラーを吐く恐れ。挙動が不安定になりがち |
おすすめはconfig.json方式です。アプリが「VM機能は無効」と認識したうえで作らなくなるので、動作が安定します。
chmod方式はアプリ側が書き込み失敗を想定していない場合にエラーの原因になるため、config.jsonが効かなかったときの最終手段と考えるのがよいでしょう。
よくある質問(FAQ)
claudevm.bundleについて、検索されやすい疑問をまとめました。
Q1. claudevm.bundleとは何ですか?
Claude DesktopのCowork機能が使うUbuntu仮想マシンのディスクイメージです。AIのコード実行をMac本体から隔離するためのサンドボックスで、約10GBを消費します。
Q2. 削除するとチャット履歴は消えますか?
消えません。チャット履歴はサーバー側に保存されており、ローカルのVMとは無関係です。消えるのはCoworkのVM内に残した作業データだけです。
Q3. Coworkを使った覚えがないのに作られていました。なぜ?
Cowork関連機能の初期化やウォームアップ(事前準備)でVMが作成される場合があるためです。使った覚えがなくても作られる挙動は、GitHub Issueでも報告されています。
Q4. 削除したのに復活しました。どうすれば?
config.jsonのpreferencesに secureVmFeaturesEnabled: false を追加してください。VM機能自体が無効になり、再作成されなくなります。
Q5. Claude Code(CLI)にも影響しますか?
影響しません。ターミナルで動くClaude CodeはこのVMを使わない別の仕組みです。config.jsonの変更後も普段どおり使えます。
まとめ:10GBを取り戻して復活も防ぐ
claudevm.bundle問題の対処は「正体を知る→消す→止める」の3段階でした。要点を振り返ります。
- claudevm.bundleはCowork用のUbuntu VMで、約10GBを消費する
- 削除してもチャット履歴・設定は無事。
rm -rfでvm_bundlesごと消してよい - 削除だけだと復活する。config.jsonの
secureVmFeaturesEnabled: falseで阻止する - Coworkを使いたくなったら設定をtrueに戻すだけで復帰できる
サンドボックスで安全性を確保する設計自体は好感が持てるだけに、せめてインストール時に「10GB使いますよ」と一言ほしかったところです。
とはいえ対処法さえ知っていれば怖くありません。Anthropic側もIssueを把握しており、今後の公式アップデートで改善される可能性はあります。
ただし2026年8月時点では正式な修正発表はまだないため、本記事の手順で対処するのが確実です。
ストレージの「その他」が謎に膨らんでいる方は、まずvm_bundlesのサイズ確認から始めてみてください。






