本ページはプロモーションが含まれています

Java入門

Java初心者が作れるもの7選|身につくスキルと学習時間

CATEGORY
REV.
DRAWN BY
TOM
SHEETS
8枚
作れるもの(Java初心者向け7選)

トム

SESで約8年、環境を変えられないもどかしさの中にいました。32歳で自社開発企業に転職し、今はClaude Codeと自動化で、仕事も時間も組み直している途中です。
・Javaバックエンドエンジニア(Java歴12年以上)
・資格:基本情報技術者/応用情報技術者/Java Silver/Python3エンジニア認定基礎
詳細なプロフィール

𝕏

「Javaの文法はなんとなく覚えたけど、次に何をすれば良いかわからない…」

そう感じているなら、それは多くのJava初心者が通る道です。実際、私も学習を始めたころは参考書の文法暗記だけが続き、何を作ればいいのか見当もつきませんでした。

電卓・じゃんけんゲーム・日記メモ帳・ToDoリスト・お絵かきアプリ・成績管理・自動販売機シミュレーションの7つを、この順番で作れば迷いません。

身につく技術は順に「変数」「条件分岐」「ファイル入出力」「配列」「GUI」「構造化データ」「クラス設計」です。段階を進めるたびに、求められる設計判断が一段ずつ上がります。

各アプリの学習目安時間は、電卓の1〜2時間から自動販売機シミュレーションの8〜15時間まで。私が実際につまずいた点も、作る順番どおりに載せています。

Java初心者が作れるものとは、入力・処理・出力という3つの基本動作を組み合わせて完成する、電卓やゲームのような小さなプログラムのことです。

この記事でわかること

  • Java初心者が学習順に作るべき7つのアプリと、電卓・じゃんけん・自動販売機の学習目安時間
  • 各アプリで身につく技術(変数・条件分岐・ファイル入出力・配列・GUI・構造化データ・クラス設計)
  • 私が実際につまずいた具体的なポイントと、その乗り越え方

こんにちは!2026年現在、現役でJavaエンジニア(実務経験10年以上)として働く私も、学習を始めたころは同じ悩みを抱えていました。

参考書を読んでも、作れるもののイメージがわかず、ただ文法を暗記するだけの毎日に退屈していたのです。

転機になったのは、実際に自分の手で小さなプログラムを完成させた経験でした。

たとえ簡単なものでも、自分の書いたコードが動く感動は、学習を続ける大きな力になります。

7つの学習ステップの全体像を図にすると、次のようになります。

7つの学習ステップ(作るものと身につく技術)
1
BASIC / 入門編電卓アプリ変数・演算子・標準入力
2
BASIC / 入門編じゃんけんゲーム条件分岐・乱数
3
BASIC / 入門編日記・メモ帳アプリ文字列処理・ファイル入出力
4
BASIC / 入門編簡易ToDoリスト配列/ArrayList・繰り返し
5
ADVANCED / 応用編お絵かきアプリSwing・GUI・イベント処理
6
ADVANCED / 応用編成績管理アプリCSV入出力・構造化データ
7
ADVANCED / 応用編自動販売機シミュレーションクラス設計・オブジェクト指向

PARTS LIST /目次

Java初心者が作りやすいプログラムとは?

Java初心者が最初に挑戦する「作れるもの」は、ずばりコンソールで動くアプリケーションです。

コンソールとは、パソコンの黒い画面(Windowsならコマンドプロンプト、Macならターミナル)のこと。

見た目は少し地味かもしれませんが、プログラミングの基礎を固めるには最適な環境です。

まずはコンソールで動かせる簡単なアプリから

なぜコンソールアプリからなのでしょうか。それは、画面のデザイン(GUI)を気にする必要がなく、プログラムの動きそのものに集中できるからです。

プログラミングの基本は、以下の3ステップです。

ポイント

  1. 入力: ユーザーからの情報を受け取る
  2. 処理: 受け取った情報を使って計算などを行う
  3. 出力: 処理した結果を表示する

コンソールアプリなら、入力・処理・出力の流れをシンプルに体験できます。

入出力を学べる練習アプリの例

例えば、以下のような簡単なプログラムから始めてみましょう。

// ユーザーの名前を受け取って挨拶を表示するプログラム

import java.util.Scanner;

public class Greeting {
    public static void main(String[] args) {
        Scanner scanner = new Scanner(System.in);
        System.out.println("あなたのお名前を教えてください。");
        
        String name = scanner.nextLine(); // ①キーボードからの入力を受け取る
        
        System.out.println(name + "さん、こんにちは!"); // ②処理して出力する
    }
}

この挨拶プログラムの中にも、「キーボードから文字を入力し(入力)」「受け取った文字と挨拶を連結し(処理)」「画面に表示する(出力)」という基本要素が詰まっています。

挨拶プログラムの「入力・処理・出力」
1
INPUT / 入力scanner.nextLine()キーボードの「太郎」を name に受け取る
2
PROCESS / 処理文字列を連結name + "さん、こんにちは!"
3
OUTPUT / 出力System.out.println()連結した文字列を画面に表示:太郎さん、こんにちは!
NOTE上のGreetingプログラムの動き。名前「太郎」は入力例です。

【入門編】Javaで初心者がまず作れるもの4選

入門編の4つは、コンソール画面だけで完成し、変数・条件分岐・ファイル入出力・配列を順に学べる題材です。

四則演算ができる「電卓アプリ」

最初に作れるものとしておすすめなのが、電卓アプリです。2つの数字を入力して、足し算、引き算、掛け算、割り算の結果を表示するシンプルな機能を目指します。

このアプリ開発では、以下の基礎を学べます。

ポイント

  • 変数: 数字や計算結果を保存する箱
  • 演算子: +, -, *, / といった計算記号
  • 標準入力: キーボードからの数値の受け取り方

まずは足し算だけの機能から作り始め、少しずつ引き算・掛け算と機能を増やしていけば、無理なく進められます。

私の経験談

学習目安時間: 1〜2時間。私が初めて電卓アプリを作ったとき、最大のハマりポイントは「文字列として読み取った数字を計算できない」ことでした。

Scanner.nextLine()で受け取った値はString型です。

計算するにはInteger.parseInt()またはDouble.parseDouble()で数値に変換する必要があります。

型変換をきっかけに「型」の概念へ初めて向き合い、Javaらしさを実感できた第一歩でした。

コンソール版で計算の流れをつかんだら、ボタンで操作するGUI版(Swing)の電卓にも挑戦できます。

あわせて読む

ランダム要素を学べる「じゃんけんゲーム」

次に挑戦したいのが、コンピュータと対戦するじゃんけんゲームです。

自分の手(グー、チョキ、パー)を入力すると、コンピュータがランダムに手を出して勝敗を判定します。

じゃんけんゲーム作りでは、電卓アプリの知識に加えて、以下の要素を学べます。

ポイント

  • 条件分岐 (if文): 「もしグーなら」「もしチョキなら」といった条件に応じて処理を分ける
  • 乱数: コンピュータの手をランダムに決めるための技術

「次は勝ちたい!」と夢中になって、楽しみながらプログラミングの論理的思考をきたえられます。Java初心者の論理力強化に、ちょうどよい練習題材です。

私の経験談

学習目安時間: 2〜3時間。

私が初めて作ったときは、Math.random()の戻り値が0以上1未満のdouble型であることに気づかず、結果が常に0になり半日悩みました。

(int)(Math.random() * 3)またはnew Random().nextInt(3)のキャスト・メソッドで0〜2の整数を得る点が初心者の壁です。

あいこ処理まで含めると条件分岐が増えるので、まずは「勝ち・負け」だけ判定する版を完成させ、後から拡張するのがおすすめです。

あわせて読む

文字入力に慣れる「日記・メモ帳アプリ」

数字の扱いになれたら、次は文字(文字列)の扱いに挑戦しましょう。そこでおすすめなのが日記・メモ帳アプリです。

いきなり高度なものを作る必要はありません。まずは、コンソールに入力した文章を、そのままテキストファイル(.txt)に保存するだけの機能を目指します。

このアプリでは、ファイル入出力の基礎に触れられます。

プログラムを終了してもデータが消えずに残る仕組みを学ぶことで、作れるものの幅がぐっと広がります。

データを扱える「簡易ToDoリスト」

次におすすめする作れるものは、簡易ToDoリストです。

やるべきタスクを追加したり、一覧で表示したり、完了したタスクを削除したりする機能を持つアプリケーションをイメージしてください。

この簡易ToDoリストの開発を通じて、複数のデータをまとめて扱う方法を学べます。

ポイント

  • 配列やArrayList: 複数のタスク(文字列)をまとめて管理する
  • 繰り返し (for文): 保存されているタスクを順番にすべて表示する

たくさんのデータを効率的に扱うスキルは、より複雑なアプリケーションを作るための土台となります。

ToDoリストで最初にぶつかりやすいのがIndexOutOfBoundsExceptionとNullPointerExceptionです。ArrayListに存在しない位置を指定するとIndexOutOfBoundsException、配列で値を入れていない要素(null)のメソッドを呼ぶとNullPointerExceptionが発生します。nullを返す可能性のある値は使う前に確認する習慣が大切です。

空のリストへのアクセスや、存在しないタスクの削除処理でつまずいたら、まずIndexOutOfBoundsExceptionを疑い、リストの要素数を確認してください。

【応用編】基礎の次に作れる練習アプリ3選

応用編の3つは、GUI・構造化データ・クラス設計に踏み込む題材で、コンソールアプリより一段難しくなります。

GUIで作る「簡単なお絵かきアプリ」

これまでは黒い画面のコンソールアプリでした。

SwingやJavaFXといったライブラリを使うと、ウィンドウやボタンのある、いわゆる「アプリらしい」見た目のGUIアプリケーションが作れます。

Swingは標準ライブラリのため追加導入なしで使えます。

一方のJavaFXはJDK 11以降、標準JDKから分離され別途モジュール導入が必要ですが、より現代的なGUIが作れます(最新のJavaFX 25もJDK 25向けの別配布で、この扱いは変わっていません)。

2026年9月時点でも、初心者の最初のGUI体験には導入コストの低いSwingから始めるのがおすすめです。

その第一歩として、簡単なお絵かきアプリに挑戦してみましょう。マウスをドラッグした軌跡にそって線が描けるだけのシンプルなものでかまいません。

「GUIのほうが楽しそうだから先に作りたい」と思うかもしれません。

ただ、ウィンドウの作成、描画処理、マウス操作の受け取りと、一度に覚えることが急に増えます。だから私はGUIを5番目に置いています。

コンソールアプリで条件分岐と配列を固めておけば、GUIでつまずいたときも、原因がGUI側にあるのか基礎側にあるのかを切り分けやすくなります。

あわせて読む

ファイル入出力を使った「成績管理アプリ」

先ほど紹介したメモ帳アプリの応用編として、成績管理アプリも良い目標になります。

生徒の名前、教科、点数といったデータをCSVファイルなどに保存し、読み書きするプログラムです。

このアプリ作りでは、単なる文字列の保存だけでなく、構造化されたデータを扱う練習ができます。

例えば、全生徒の平均点を計算したり、特定の点数以上の生徒だけを表示したりする機能を追加すると、より実践的な学びが得られます。

クラス設計を学べる「自動販売機シミュレーション」

Javaの大きな特徴であるオブジェクト指向を本格的に学ぶのに最適な題材が、自動販売機シミュレーションです。

「商品」「お金」「在庫」といった、現実世界のものをそれぞれプログラムの部品(クラス)として設計します。

ポイント

  • 商品クラス: 商品名、値段の情報を持つ
  • 自動販売機クラス: 商品を管理し、お金の投入や排出の機能を持つ

ものごとを部品に分けて考えるオブジェクト指向の概念は、大規模なシステム開発で特に役立ちます。

Javaらしい設計の考え方を、最も体験しやすい題材です。

私の経験談

学習目安時間: 8〜15時間。私にとって自動販売機は「初めてクラスを2つ以上連携させた」題材で、ここでオブジェクト指向の本質を初めて理解できました。

最初はすべてmainメソッドに書いてしまい、Productクラスを分離するときに「商品リストの管理は誰の責務か?」で悩み抜いたのが今でも印象に残っています。

この『責務分離で悩んだ経験』こそが、その後の業務開発で最も役立った学びでした。

自動販売機シミュレーションは、参考書でよく見る「車はクラス」という例えよりも、システム開発に近い形でオブジェクト分割の意味を体験できる題材です。

あわせて読む
あわせて読む

【番外編】さらに挑戦したい3つの作れるもの

ここまでの7つを完成させたら、さらにもう一段レベルの高い題材にも挑戦してみましょう。

特にクイズアプリと簡易チャットアプリ、そして簡単なWebアプリは、初心者から一歩進んだJavaエンジニアを目指すうえで定番の題材です。

条件分岐とループを鍛える「クイズアプリ」

3択・4択のクイズを出題し、ユーザーの回答が正解かどうかを判定して、最後にスコアを表示するアプリです。

じゃんけんゲームで学んだ条件分岐を、複数の問題に対して繰り返し使う練習になります。

ポイント

  • 配列/ArrayList: 問題と選択肢をまとめて管理する
  • 繰り返し (for文): 問題を1問ずつ順番に出題する

ネットワーク技術に触れる「簡易チャットアプリ」

ソケット通信を使って、サーバーとクライアントの間でメッセージをやり取りする簡易チャットアプリです。

ここまでの題材とは違い、複数のプログラム(サーバーとクライアント)が通信しながら動く仕組みを学べます。

ソケット通信の基礎は別記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

あわせて読む

フレームワークに触れる「簡単なWebアプリ」

ここまでのコンソール・GUI・ネットワーク通信に慣れたら、次はブラウザからアクセスできる簡単なWebアプリに挑戦してみましょう。

Spring BootというJavaのフレームワークを使うと、これまで学んだ「入力・処理・出力」の構造が、Webのリクエスト処理にそのまま応用できることに気づくはずです。

例えば、これまで作った日記・メモ帳アプリを、ブラウザから投稿できるWeb版に発展させてみるのがおすすめです。本格的な学習は別記事で解説しています。

あわせて読む

【一覧表】7つのアプリで身につくスキルロードマップ

ここまで紹介した7つのアプリで、どんなスキルが順番に身につくかを一覧表でまとめます。自分のレベルに合った題材を選ぶ目安にしてください。

順番作るもの身につく主な文法・技術難易度
1電卓アプリ変数・演算子・標準入力★☆☆☆☆
2じゃんけんゲーム条件分岐(if)・乱数★★☆☆☆
3日記・メモ帳アプリ文字列処理・ファイル入出力★★☆☆☆
4簡易ToDoリスト配列/ArrayList・繰り返し(for)★★★☆☆
5お絵かきアプリSwing/JavaFX・GUI・イベント処理★★★★☆
6成績管理アプリCSV入出力・構造化データ★★★★☆
7自動販売機シミュレーションクラス設計・オブジェクト指向★★★★★

難易度の低いものから順に挑戦することで、無理なくステップアップできます。1つ完成するごとに学んだ文法を実装で確認し、次の題材へ進みましょう。

作るものが決まらないときは、どう選べばいい?

一覧を見ても、どれも今ひとつピンとこないことは珍しくありません。その場合は、次の3つの基準で1本に絞ると迷いにくくなります。

  • 自分が使いたいもの:ToDoリストやメモ帳のように日常で使えるものは、機能を足したくなるので続きやすい
  • 動かして楽しいもの:じゃんけんやクイズは、遊びながら試せるので完成まで気持ちが切れにくい
  • 今の文法より1段階だけ上のもの:一覧表の「身につく主な文法・技術」を見て、今学んだ範囲の1つ先にあるものを選ぶ

どれを選んでも、作り始める前に「ここまでできたら完成」を1行で決めておくのがおすすめです。

たとえばToDoリストなら、「追加・一覧・削除の3機能が動いたら完成」とします。機能を足し続けると終わりが見えなくなり、達成感が途中で切れてしまうからです。

それでも決められないときは、一覧表の1番目にある電卓アプリで問題ありません。小さく完成させて「自分のコードが動いた」という感覚を得てから次へ進む方が、結果的に早く進みます。

私もJava Silverの勉強で、似た失敗をしました。

ひたすら本を読み込む勉強は、ほとんど身につきませんでした。効いたのは、問題集を繰り返し解いて手を動かすことです。

アプリ作りも同じです。読んで分かったつもりになるより、小さくても自分で動かしたコードのほうが記憶に残ります。

よくある質問

Q1. Java初心者はまず何を作ればいいですか?

A1. 最初は電卓アプリがおすすめです。2つの数字を入力して四則演算の結果を表示するだけのシンプルな機能なので、変数・演算子・標準入力というJavaの基本を1〜2時間で体験できます。

Q2. Javaのプログラムを1つ完成させるのにどれくらい時間がかかりますか?

A2. 難易度によって異なりますが、電卓アプリなら1〜2時間、じゃんけんゲームなら2〜3時間、クラス設計を伴う自動販売機シミュレーションなら8〜15時間が目安です。難易度の低いものから順に取り組むと無理なく進められます。

Q3. Java初心者でもゲームは作れますか?

A3. はい、作れます。まずはコンピュータと対戦する「じゃんけんゲーム」から始めるのがおすすめです。条件分岐(if文)と乱数という2つの基本要素だけで、勝敗判定のあるゲームを完成させられます。

Q4. GUIアプリを作るにはSwingとJavaFXのどちらを使うべきですか?

A4. 初心者の最初のGUI体験には、標準ライブラリで追加導入が不要なSwingがおすすめです。JavaFXはJDK 11以降で別途モジュール導入が必要な分、より現代的なGUIが作れるため、Swingに慣れた後のステップアップに向いています。

Q5. オブジェクト指向を学ぶのに向いている題材は何ですか?

A5. 自動販売機シミュレーションが向いています。「商品」「自動販売機」といった現実世界のものをそれぞれクラスとして設計する過程で、複数のクラスを連携させる感覚が身につきます。

Q6. 作ったプログラムがエラーで動かないときはどうすればいいですか?

A6. まずはエラーメッセージを読み、Oracle公式のJDK 25(LTS版)のAPIドキュメントで該当クラスの仕様を確認するのが基本です。それでも解決しない場合は、Stack OverflowやQiitaなどのコミュニティで質問する方法も有効です。

Q7. Javaでは具体的に何ができますか?

A7. 本記事で紹介した電卓・ゲーム・GUIアプリのような個人開発から、業務システム・Androidアプリ・大規模Webサービスまで幅広く開発できます。まずは本記事の7つの題材から着手し、入力・処理・出力の基本を体得するのがおすすめです。

Q8. 作るものが決まらないときは、どう選べばいいですか?

A8. 「自分が使いたいもの」「動かして楽しいもの」「今の文法より1段階だけ上のもの」の3つの基準で1本に絞ります。それでも決められないときは、電卓アプリから始めて、小さく完成させてから次へ進むのがおすすめです。

作ったあとは、どう改良すれば実力が伸びる?

7つのアプリはどれも、一度完成させたら終わりではありません。最後に、作ったプログラムをさらに伸ばすための改良サイクルを紹介します。学習の心構え全般はJava入門ロードマップで解説しているので、そちらもあわせて参考にしてください。

わからない点は公式ドキュメントとAIに頼る

改良を進める中で必ずぶつかるのが「知らないクラス・メソッドの使い方」です。特に、Oracle公式のJDK 25(LTS版)のAPIドキュメントは、最も信頼できる情報源です。

2026年9月時点の最新LTSはJDK 25(2025年9月リリース)で、前回のLTSであるJDK 21も引き続き広く使われています。

なお2026年3月にJDK 26、2026年9月にはフィーチャーリリースのJDK 27も公開されていますが、学習・業務ともにLTS版のJDK 25を使えば十分です。詳細はOracle公式のサポートロードマップで確認できます。

まずはjava.util.Scannerやjava.ioなど、本記事のサンプルで使ったクラスを引いてみるのがおすすめです。

2026年9月時点ではGitHub CopilotやClaude CodeなどのAIコーディング支援ツールも初心者から使えるため、コードを書きながら横で説明を受けるスタイルの学習も一般的です。

ただし、AIに頼り切る前に、まず自分の手で動かしてください。

既存コードを写して動かす「写経」→自分で少し変えてみる「改造」→ゼロから書く「自作」の3ステップで進めると、改良のアイデアも自然と出てくるようになります。

あわせて読む

文法でつまずいたときの辞書代わりに、入門書を1冊手元に置いておくと調べる時間を減らせます。

あわせて読む

作ったプログラムを改良して学びを深める

一度プログラムを完成させたら、それで終わりではありません。

新しい機能を追加したり、もっと効率的な書き方はないか考えたりすることで、学びはさらに深まります。

  • 電卓アプリに、小数点以下の計算機能を追加する
  • じゃんけんゲームに、あいこの処理や連勝記録機能を追加する
  • ToDoリストを、GUIで操作できるように改良する

自分で作ったものに手を加え続けることが、本物の実力を身につけるための着実な道です。

「電卓やToDoリストなんて、仕事では使わないから意味がない」と感じる人もいるかもしれません。

しかし、業務で扱う大規模なシステムも、突き詰めれば同じ設計判断の積み重ねでできています。

「入力を受け取り、処理し、出力する」「複数のデータをどのクラスにどう持たせるか」。それは、ここで紹介した小さなアプリと変わりません。

小さな題材で繰り返し練習した設計判断は、規模が大きくなっても形を変えずにそのまま使えるスキルです。

電卓やToDoリストのような簡単な例で説明されるオブジェクト指向ですが、実務ではそう単純にいきません。現場に入ると、参考書のようにきれいに分割できる題材はほとんどなく、案外苦しむものです。

だからこそ、判断に迷う経験を小さな題材のうちに何度もしておく意味があります。

Javaの学習は、時につまづくこともあるかもしれません。しかし、自分の手で何かを作れるようになると、その楽しさは何倍にもなります。

2026年現在もJavaは業務システムや大規模Webサービスで現役の主要言語です。Androidアプリ開発でも、Googleが推奨するKotlinと並んで引き続き使えます。

あわせて読む

ここで身につけたスキルは、キャリアの武器になります。

あわせて読む
REVISIONS / 改訂履歴
REV.DATE内容
82026-10-16図解を描き直し(図面のデザインにそろえた)
72026-10-14一人称と言い回しの表記をそろえた。雰囲気だけの挿絵を外した
62026-10-04記載内容の事実確認と修正
52026-09-252026年9月時点の情報で全体を見直し(古い記述を7件更新)
… ほか3回の改訂
12025-09-13初版
NEXT READ本棚から1本

AIで開発を組み直すなら、まずこの5冊から

入門・実践・設計まで、Claude Codeの本をレベル別に5冊選んで比べました。

→ おすすめ5冊を見る

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

トム

SESで約8年、環境を変えられないもどかしさの中にいました。32歳で自社開発企業に転職し、今はClaude Codeと自動化で、仕事も時間も組み直している途中です。
・Javaバックエンドエンジニア(Java歴12年以上)
・資格:基本情報技術者/応用情報技術者/Java Silver/Python3エンジニア認定基礎
詳細なプロフィール

𝕏

Java入門