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Macのコピペ効率を倍速にする神ツール「Clipy」の使い方

トム

・SaaS勤務/javaのバックエンドエンジニア
/java歴10年以上 ・首都圏在住30代
・資格:基本情報技術者/応用情報技術者/Java Silver/Python3エンジニア認定基礎

「また同じ文章をコピーし直している…」「さっきコピーしたあれ、どこにいったっけ?」

Macで作業していると、こんな風に感じた経験はありませんか。私自身、文章を作成する中で、数えきれないほどコピペ作業の非効率さに悩まされてきました。1日に何十回、何百回と繰り返される単純な作業が、貴重な集中力と時間を奪っていくのです。

そんな長年の悩みを解決してくれたのが、今回紹介するクリップボード管理ツール「Clipy」です。このツールを導入してから、私の作業効率は劇的に向上し、以前よりも約20%も執筆時間を短縮できました。

この記事を読めば、あなたも「Macのコピペ作業が面倒」という悩みから解放されます。Clipyの導入方法から、あなたの作業を爆速にする具体的な活用法まで、誰にでも分かるように丁寧に解説します。

Clipyとは?

Clipyは、Mac専用に開発された無料のクリップボード管理アプリケーションです。通常、パソコンのクリップボード(コピーした内容を一時的に保存する場所)は、一度に1つの情報しか記憶できません。新しいものをコピーすると、古い情報は上書きされて消えてしまいます。

しかし、Clipyを導入すると、コピーしたテキストや画像の履歴を複数保存し、必要なときにいつでも簡単に呼び出せるようになります。これにより、コピー&ペースト作業の効率が飛躍的に向上するのです。

Clipyの基本機能

Clipyが持つ主な機能は、非常にシンプルでありながら強力です。

Clipyの基本機能

  • クリップボード履歴の保存: コピーしたテキストや画像の履歴を、設定した件数だけ自動で保存します。デフォルトでは30件ですが、最大で1,000件まで保存可能です。
  • スニペット(定型文)の登録: メールアドレスや挨拶文、よく使うコードなど、頻繁に入力するテキストを「スニペット」として登録できます。
  • フォルダ分け管理: 保存した履歴やスニペットは、フォルダを作成して分かりやすく整理できます。これにより、必要な情報を瞬時に見つけ出せます。
  • ショートカットキーによる呼び出し: 設定したショートカットキーを押すだけで、いつでも履歴やスニペットの一覧を呼び出せます。

これらの機能は、Macでのあらゆる作業を快適にしてくれます。

他のクリップボード管理ツールとの違い

MacにはClipy以外にも、「Alfred」や「Paste」といった有名なクリップボード管理ツールが存在します。それぞれに優れた点がありますが、Clipyが特に優れているのは以下の2点です。

ポイント

  1. 完全無料で利用できる多くの高機能なツールが有料であるのに対し、Clipyはすべての機能を無料で利用できます。コストをかけずに作業効率を上げたい方には、最適な選択肢です。
  2. シンプルで動作が軽快Clipyはクリップボード管理に特化しているため、機能がシンプルで分かりやすいです。余計な機能がない分、アプリケーションの動作が非常に軽く、Macのパフォーマンスに影響を与えません。

多機能さよりも「手軽さ」と「軽快さ」を重視するなら、中でもClipyが最もおすすめできる選択肢の一つです。

Clipyのインストール方法

Clipyのインストールは非常に簡単で、数分で完了します。ここでは、パッケージ管理ツール「Homebrew」を使った導入手順を紹介します。Homebrewを使うと、今後のアップデート管理も簡単になるのでおすすめです。

Homebrewを使った導入手順

HomebrewがまだMacにインストールされていない場合は、先に準備が必要です。すでに導入済みの方は、次のステップに進んでください。

  • ターミナルを起動するCommand + SpaceでSpotlight検索を開き、「ターミナル」と入力して起動します。
  • インストールコマンドを実行するターミナルに以下のコマンドをコピー&ペーストし、Enterキーを押します。brew install --cask clipy これだけでインストール作業は完了です。とても簡単です。

初期設定のやり方

インストールが完了したら、Clipyを快適に使うための初期設定を行いましょう。

  1. Clipyを起動するアプリケーションフォルダからClipyを起動すると、メニューバーにクリップのアイコンが表示されます。
  2. アクセシビリティの許可最初に、Clipyがキーボード操作を認識できるように、システム環境設定で許可を与える必要があります。「"Clipy"は、このMacを制御するためにアクセシビリティ機能を使用することを求めています。」というダイアログが表示されたら、「"システム設定"を開く」をクリックします。プライバシーとセキュリティの「アクセシビリティ」項目で、Clipyのスイッチをオンにしてください。
  3. ログイン時の自動起動を設定するMacの起動と同時にClipyが使えるように、自動起動を設定しておくと便利です。メニューバーのClipyアイコンをクリックし、「環境設定」を開きます。「一般」タブにある「ログイン時にClipyを起動」にチェックを入れましょう。
  4. 履歴の保存件数を変更するデフォルトでは履歴の保存件数が30件になっています。作業内容に合わせて、より多くの履歴を保存したい場合は、「環境設定」の「メニュー」タブで「最大履歴サイズ」の数値を変更します。個人的には100件程度に設定しておくのがおすすめです。

これで、MacClippyを快適に使う準備が整いました。

Clipyの使い方

Clipyの基本的な使い方は、「履歴を呼び出して貼り付ける」と「スニペットを登録して貼り付ける」の2つです。どちらも一度覚えれば、直感的に操作できます。

コピー履歴の確認方法

Clipyの最も基本的な使い方が、コピー履歴の呼び出しです。

  1. ショートカットキーで履歴を呼び出すデフォルトでは、Shift + Command + Vのショートカットキーでコピー履歴の一覧が表示されます。
  2. 貼り付けたい項目を選択する表示されたメニューから、貼り付けたいテキストや画像をカーソルキーで選択し、Enterキーを押します。もしくは、項目の先頭に表示されている数字キー(0〜9)を押すことでも、素早く貼り付けが可能です。

たったこれだけの操作で、過去にコピーした内容を何度でも貼り付けられます。もう、同じ情報を探しに戻ったり、コピーし直したりする必要はありません。

よく使うテキストを登録する

次に、Clipyをさらに便利にする「スニペット機能」の使い方を解説します。

  1. スニペット編集画面を開くメニューバーのClipyアイコンをクリックし、「スニペットを編集」を選択します。
  2. フォルダを追加する左下の「+」ボタンをクリックして、スニペットを管理するためのフォルダを作成します。例えば、「メール定型文」「コード」「個人情報」のように、用途別にフォルダ分けすると管理しやすくなります。
  3. スニペットを追加する作成したフォルダを選択した状態で、右側のエリアで右クリックし、「新規スニペット」を選択します。表示された入力欄に、登録したいテキスト(メールアドレス、住所、挨拶文など)を貼り付ければ登録完了です。

このスニペット機能を使えば、1日に何十回も入力していた定型文を、わずか数秒で入力できるようになります。

ショートカットで素早く呼び出す

Clipyは、履歴やスニペットのメニューを呼び出すためのショートカットキーを自由にカスタマイズできます。

メニューバーのアイコンから「環境設定」を開き、「ショートカット」タブに移動してください。ここで、「メイン」のショートカット(履歴全体を呼び出すキー)や、「履歴」「スニペット」それぞれのメニューを直接呼び出すキーを好みの組み合わせに変更できます。

特に便利なのが、スニペットフォルダごとにショートカットを割り当てる機能です。「メール定型文」フォルダにControl + Eを割り当てる、といった設定をしておけば、特定の定型文グループに瞬時にアクセスでき、作業効率がさらに向上します。

Clipyを使うメリット

Clipyを導入することで得られるメリットは、単に「コピペが楽になる」だけではありません。日々の業務全体にポジティブな影響を与えます。

作業効率の向上

Clipyを使う最大のメリットは、作業効率が格段に向上することです。

理由は、思考の分断を防げるからです。例えば、Web記事を執筆している際、参考資料Aから文章をコピーし、次に資料Bからデータをコピーし、さらに資料CからURLをコピーする、といった場面は頻繁にあります。

Clipyがなければ、その都度ウィンドウを切り替えてコピーし直す必要があります。この「コピーし直す」という単純作業が、集中力を途切れさせ、思考の流れを止めてしまうのです。Clipyがあれば、必要な情報を連続でコピーしておき、後からまとめて貼り付けられます。これにより、集中力を維持したままスムーズに作業を進められ、結果として1日の作業時間が15分以上短縮されることも珍しくありません。

コピペ作業のストレス削減

あなたは、重要な情報をコピーした直後に、うっかり別のものをコピーしてしまい、クリップボードの中身が消えてしまった経験はありませんか。この「上書きされてしまう恐怖」は、地味ながら大きなストレスです。

Clipyは、このストレスからあなたを完全に解放してくれます。コピーした内容はすべて履歴として残るため、「消えてしまったらどうしよう」と心配する必要がなくなります。複数の情報を安心して次々にコピーできるこの安心感は、精神的な負担を大きく軽減し、よりクリエイティブな作業に集中させてくれるでしょう。

Clipyの注意点・デメリット

非常に便利なClipyですが、利用する上で知っておくべき注意点もいくつか存在します。安全に活用するために、必ず確認してください。

セキュリティやプライバシー面

Clipyはコピーした内容をすべて履歴として保存するため、パスワードやクレジットカード番号、個人情報などの機密情報も履歴に残ってしまう可能性があります。もし第三者があなたのMacを操作した場合、これらの情報が閲覧されるリスクが考えられます。

このリスクを回避するために、Clipyには特定のアプリケーションからのコピーを無視する「除外アプリ」設定機能があります。

  1. メニューバーのアイコンから「環境設定」を開きます。
  2. 「除外」タブを選択します。
  3. 「+」ボタンを押し、履歴に保存したくないアプリケーション(例: 1Passwordなどのパスワード管理ソフト、キーチェーンアクセス)を追加します。

この設定を必ず行い、重要な情報がClipyの履歴に残らないように対策しましょう。

他のアプリとの相性

Clipyは非常に多くのMacアプリケーションと問題なく連携しますが、ごく稀にショートカットキーが他のアプリケーションと競合してしまう場合があります。

例えば、Clipyの履歴呼び出しショートカットShift + Command + Vが、別のアプリで特定の機能に割り当てられていると、意図しない動作を引き起こすかもしれません。

もし競合が発生した場合は、前述した「Clipyの使い方」セクションを参考に、Clipy側のショートカットキーを他のアプリと重複しない組み合わせに変更することで、簡単に解決できます。

Clipyのおすすめ活用シーン

Clipyの活用方法は、ユーザーの職業や作業内容によって無限に広がります。ここでは、特に効果を実感しやすい2つのシーンを紹介します。

エンジニア・ライターの効率化

日常的に大量のテキストを扱うエンジニアやライターにとって、Clipyはまさに「神ツール」です。

ポイント

  • エンジニアの場合よく使うコマンドやコードスニペット、APIキーなどをスニペットに登録しておくことで、開発スピードが大幅に向上します。エラーログや複数のファイルから必要な部分だけを次々にコピーし、後でエディタにまとめて貼り付ける、といった使い方も非常に効率的です。
  • ライターの場合記事の構成案、参考資料のURL、引用したい文章、よく使う定型表現などをスニペットや履歴から呼び出すことで、執筆に集中できます。特に、複数の資料を横断しながら記事を作成する際には、Clipyの有無で作業効率に雲泥の差が生まれます。

ビジネス用途での使い方

ビジネスシーンでも、Clipyは強力な武器になります。

ポイント

  • メール対応: お客様への返信テンプレートや、署名、自社の住所や電話番号などをスニペットに登録しておけば、メール作成時間を大幅に短縮可能です。
  • ドキュメント作成: 報告書や議事録で頻繁に使うフォーマットや専門用語、プロジェクト名などを登録しておけば、入力ミスを防ぎ、資料作成の質とスピードを高められます。
  • チームでの活用: Clipyのスニペットは、エクスポート・インポート機能を使ってチームメンバーと共有できます。これにより、チーム内での表現の統一や、新人教育の効率化にも貢献するでしょう。

まとめ

この記事では、Macのコピペ作業を劇的に効率化するクリップボード管理ツール「Clipy」について、インストール方法から具体的な活用術まで詳しく解説しました。

Clipyを導入すれば、コピー履歴の上書きに悩まされることなく、定型文の入力を一瞬で終わらせることができます。これにより、日々の作業時間を短縮し、本来集中すべきクリエイティブな業務にもっと多くの時間を使えるようになります。

無料で利用でき、設定も簡単なClipyは、すべてのMacユーザーにおすすめしたい必須アプリケーションです。まだ導入していない方は、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。あなたのMacライフが、今日からもっと快適になるはずです。

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