CODE GALLERY No.17 / 気象庁 放気課 監修(という設定)
屁で翔べ!
放気圧フライトシミュレーター
あなたの一発で、どこまで昇れるか
この世界の子どもは、小学四年の理科で、気圧の単位ヘクトパスカルの「ヘ」が何に由来するかを習う。
屁で空を飛べる人間は、国内に四百十二名いる。気象庁の地下には、彼らの一発を測るための巨大な円形のメーター「国家標準放気圧計」が据えつけられている。
これは、新しく見つかった屁能力者のための飛行訓練である。
前の晩に何を食べたか。今日どれだけ緊張しているか。人前で何年こらえてきたか。それで一発の重さが決まる。あとは、満員の通勤急行の中で、押して、放つだけだ。
気象庁 放気課 / 新人屁能力者 飛行訓練
出発前の仕込み
前の晩に何を食べ、今日どれだけ緊張し、何年こらえてきたか。それで一発の重さが決まります。
① 前夜の献立 3品まで
② 今日の予定 緊張するほど腸が張る
③ 人前で屁をこかなかった年数
我慢が長いほど圧は高まる。ただし、最初の一発がなかなか出ない。
予想 最大放気圧
0 hPa
微風級
押している間、放出(Space ↑)。離すと腸内で圧が溜まり、次の一発が強くなります。押す位置か ←→ で左右へ。溜めすぎると暴発します。
放気課
認定
気象庁 放気課 / 国家標準放気圧計 測定
放気等級認定証
No.414殿
二つ名成層圏の連射騎士
あなたの屁能力者名簿(このブラウザの自己ベスト)
取扱説明書飛び方
基本操作
- ●押している間、放出します(キーボードは Space か ↑)
- ●離している間、腸内で圧が溜まります。溜めてから押すと、最初の一発が強くなります
- ●左右は、押す位置で決まります。画面の右側を押せば右へ傾きます(キーボードは ← →)
- ●右上の針が赤い目盛りを越えたまま我慢しつづけると暴発します
- ●腸内ガスがなくなったら、あとは落ちるだけです
空には、さつまいも(ガスの補給)、水色の錠剤《ソラ》(数秒間、圧の上限が1.7倍になりガスが減らない)、経費精算書が浮いています。鳩やカラス、尻の騎士団、旅客機、宇宙ゴミに当たると失速します。
天空帝国の騎士は、強い一発(500hPa以上)か、強いにおいで落馬させられます。にんにく餃子を食べておくと、においだけで勝てます。
飛び終わると、気象庁 放気課から「放気等級認定証」が発行されます。二つ名つきです。画像で保存したり、結果をコピーしたりできます。
国家標準放気圧計等級表
| 等級 | 放気圧 | 帝国での身分 |
|---|---|---|
| 微風級 | 〜50 hPa | 農民。すかしの名人になれる |
| 疾風級 | 50〜500 hPa | 商人。溜めて放てば雲の上まで |
| 颶風級 | 500〜1,000 hPa | 騎士。槍の突きと噴射を合わせられる |
| 天変級 | 1,000 hPa〜 | 皇帝の位。有史以来三名 |
ある組み合わせで仕込むと、予想放気圧がちょうど 1,013 hPa になります。地上の標準気圧と同じ数字です。符号が逆なだけで。
前夜の献立食べたものと効能
| 献立 | 効能 |
|---|---|
| 湯豆腐 | 量はひかえめ。においも穏やか |
| ヨーグルト | 腸が整い、暴発しにくくなる |
| さつまいも | ガスの量がいちばん多い。煙が紫がかる |
| ごぼうサラダ | 燃費がよく、長く出つづける |
| 炭酸水 | 圧の溜まりが速い瞬発型 |
| にんにく餃子 | においが強く、騎士が落馬する |
| 牛乳の一気飲み | ゴロゴロ鳴って連射になる |
| 水色の錠剤《ソラ》 | 駅前で配られていた。正体不明。とても強い |
選べるのは3品まで。今日の予定は「休日」から「銀河法廷で証言」まで5段階あり、緊張するほど腸が張ります。人前で屁をこかなかった年数が長いほど圧は高まりますが、人前だと最初の一発がなかなか出なくなります。
到達記録の目安どこまで昇れるか
- □東京スカイツリー 634m
- □天空帝国の領空 3,000m
- □富士山 3,776m / エベレスト 8,849m
- □旅客機の巡航高度 約10,000m
- □カーマン・ライン 100km(ここから宇宙)
- □国際宇宙ステーション 約400km
- □月 384,400km
- □無屁の魔王の領域(月の向こう。圧が溜まらない)
- □銀河法廷(その先。たどり着いた者には判決が下る)
高さの数字のうち、スカイツリー・富士山・エベレスト・カーマン・ライン・ISS・月までの距離は実際の値です。屁の物理は全部うそです。
このシミュレーターのつくり画像も音声ファイルも使っていません
空・街・電車・主人公・騎士・旅客機・月まで、すべてブラウザの Canvas に線と色で描いています。ライブラリも使っていません。
- ●おならの音は Web Audio API でその場で合成しています。のこぎり波をひずませて低音を残し、20〜40Hzで音量を震わせ、ノイズで「息」を足しています。圧が強いほど低く太くなり、圧が弱いと声が消えて「すかし」になります
- ●高度の目盛りは区間ごとに対数でつないでいます。上へ行くほど1マスが大きくなるので、駅のホームから銀河法廷まで、同じくらいのテンポで昇れます
- ●推力は放気圧の1.47乗で伸びます。溜めてから放つ一発は、同じガスでも遠くまで届きます。ただし溜めている間は落ちていきます
- ●目盛りが上へ行くほど大きくなるので、速さの数字もどんどん大きくなります。宇宙の先では光速も超えます
- ●認定証の画像も、その場で Canvas に描いて書き出しています
- ●献立や名簿はこのブラウザにだけ保存され、どこにも送信されません
※ 現実の人間は、おならで空を飛べません。
満員電車で試さないでください。

