むずかしそうな名前だけど、だいじょうぶ。
マンションのお部屋にたとえると、 すぐにわかるよ。
あるところに、
たくさんのお部屋があるマンションがありました。
このマンションには、 たくさんの人が住んでいます。
たとえば、太郎くんが 305号室に住んでいるとします。
郵便屋さんが太郎くんに荷物を届けるには、 「どのマンションの、何号室か?」 を知る必要があります。
IPアドレスは「住所+部屋番号」
コンピュータの世界にも、 住所のようなものがあります。
それがIPアドレスです。
コンピュータでいうと、 こんなイメージです。
IPアドレスは 「このコンピュータはどこにいるの?」 を表す住所のようなものです。
このIPアドレスのやり取りは、通信の役割を7段階に分けたOSI参照モデルでいう「ネットワーク層」の仕事にあたります。
では、ここで問題です。
「どこまでがマンションで、
どこからが部屋番号なの?」
これを教えてくれるのが……
サブネットマスク!
サブネットマスクは「境界線」
サブネットマスクは、 「ここまではマンションの住所だよ」 と教えてくれる 境界線です。
マンションの住所です!」
つまり、コンピュータに
「ここから前は住所」
「ここから後ろは部屋番号」
と教えてあげるのが サブネットマスクです。
どうして境界線が必要なの?
もしマンションの住所と部屋番号の 区別がなかったら、 郵便屋さんは大変です。
「305号室に届けたいけど、 どのマンションの305号室なの?」
これでは困ってしまいます。
コンピュータの世界でも同じです。
「このコンピュータは、 自分と同じネットワークにいるのかな?」
それを判断するために、 境界線が必要になります。
サブネットマスクがあることで、 コンピュータは 「ここまでは同じネットワークだな」 と判断できます。
「255.255.255.0」って何?
サブネットマスクには、 こんな数字がよく登場します。
初めて見ると、
「なんだこれは……」
となりますよね。
でも、マンションにたとえると簡単です。
255
255
255
0
ざっくり言うと、 最初の24ビットがネットワーク部、 残り8ビットがホスト部 という意味です。
「255」という数字を見たら、 「ここまでが住所なんだな」 と考えると分かりやすいです。
ここで、ちょっとだけ「2進数」
コンピュータは数字を内部では 0と1で扱っています。
これを2進数といいます。
1が24個
0が8個
サブネットマスクでは、 1が「住所」、 0が「部屋番号」 だと思えばOKです。
「1が並んでいるところはマンション。
0が並んでいるところはお部屋!」
「/24」って何?
ところで、こんな書き方を 見たことはありませんか?
この/24は、 サブネットマスクを 短く書いたものです。
「先頭から24ビットが 住所ですよ」 という意味です。
最初の24ビットまで!」
つまり、
255.255.255.0
=
/24
と覚えておけば大丈夫です。
よく見るサブネットマスク
| CIDR | サブネットマスク | 使える機器数 |
|---|---|---|
| /16 | 255.255.0.0 | 65,534台 |
| /24 | 255.255.255.0 | 254台 |
| /25 | 255.255.255.128 | 126台 |
「/」の後ろの数字が大きくなるほど、 ネットワークの住所部分が大きくなり、 そのネットワークに入れられる 機器の数は少なくなります。
会社でも大活躍!
大きな会社には、 たくさんのコンピュータがあります。
営業部もあります。 開発部もあります。 総務部もあります。
ネットワーク
ネットワーク
ネットワークを分けることで、 「このグループはこのグループ」 と整理できます。
マンションでいうなら、 1つの巨大なマンションを、 いくつかの棟に分ける ようなイメージです。
おうちのWi-Fiにもいる!
実は、サブネットマスクは とても身近なところにもいます。
それが 自宅のWi-Fiルーター です。
スマートフォン、パソコン、 ゲーム機などが Wi-Fiにつながっていますよね。
それぞれにIPアドレスが割り当てられます。
ルーターはサブネットマスクを使って、 「この機器たちは 同じおうちのネットワークだな」 と判断しています。
普段は意識していなくても、 サブネットマスクは 毎日のネットワーク通信を支えています。
自分のサブネットマスクを見てみよう
「本当に自分のパソコンにもあるのかな?」 と思ったら確認できます。
Windows
コマンドプロンプトを開いて、 ipconfig と入力します。
Mac
「システム設定」→「ネットワーク」 からネットワークの詳細を確認できます。
スマートフォン
Wi-Fiの接続情報や詳細設定から 確認できる場合があります。
2進数が苦手でも大丈夫
サブネットマスクの勉強をしていると、 こんな数字が出てきます。
「こんなの全部覚えないとダメなの?」
と思うかもしれません。
でも、まずは 仕組みを理解しましょう。
128 = 128
192 = 128 + 64
224 = 192 + 32
240 = 224 + 16
248 = 240 + 8
252 = 248 + 4
254 = 252 + 2
足している数字が、
128 → 64 → 32 → 16 → 8 → 4 → 2
と半分になっていることがポイントです。
まずは 「境界線」というイメージを身につけて、 必要になったら2進数を 詳しく勉強すればOKです。
基本情報技術者試験でも登場する
基本情報技術者試験では、 IPアドレスとサブネットマスクを使って、
「ネットワークアドレスはどこ?」
「何台の機器を入れられる?」
といった問題が出てきます。
でも、最初から難しい計算だと 思わなくて大丈夫です。
まずは、
「サブネットマスク=境界線」
というイメージを持ちましょう。
そのあとに計算方法を覚えると、 かなり理解しやすくなります。
よくある質問
IPアドレスの中で、 「住所はここまで」「部屋番号はここから」 と境界線を引くものです。
IPアドレスは コンピュータの住所。 サブネットマスクは、 その住所のどこまでが建物なのかを教えるもの です。
先頭24ビットがネットワーク部 で、 残り8ビットがホスト部だという意味です。
「先頭24ビットがネットワーク部ですよ」 という意味の 短い書き方です。
つまり、 255.255.255.0 = /24 と考えられます。
はい。 部署やフロアなどで ネットワークを分けるために使われます。
あります。 Wi-Fiルーターも サブネットマスクを使って、 家の中のネットワークを管理しています。
おさらい
サブネットマスクは、 名前がちょっと難しそうです。
でも、やっていることは意外とシンプル。
- IPアドレス =コンピュータの住所
- ネットワーク部 =マンションの住所
- ホスト部 =部屋番号
- サブネットマスク =住所と部屋番号の境界線
- 255.255.255.0 =最初の24ビットが住所
- /24 =「最初の24ビットが住所」という省略表記
- 会社のネットワークや 自宅のWi-Fiでも使われている
サブネットマスク
=「ここからここまでが同じ住所だよ」
と教える境界線!
次に
「サブネットマスク」
という言葉を見つけたら、
🏢 マンション
+
🚪 部屋番号
+
✂️ 境界線
を思い出してみてください。
それだけで、 ずっと分かりやすくなります。
境界線を動かすと、お部屋の数が変わる
1が並ぶところはマンションの住所、0が並ぶところはお部屋。