GitHubで26万スターを超えた「everything-claude-code」、入れるべきか迷っていませんか。
調べるほど「16エージェント・65スキル」「28エージェント・116スキル」と数字がばらばらで、インストールコマンドも記事ごとに違います。
それもそのはずで、2026年6月の2.0でリポジトリ名もプラグイン名も変わりました。
私はClaude Codeを仕事でも私生活でも毎日使っていて、自前のスキル約30個とコマンド22個を育てています。
そんな立場から、2026年9月27日時点のリポジトリを手元に取得し、中身を数え直しました。
最新の入れ方と、全部入れる前に知っておきたい注意点をまとめます。
先に結論を書くと、いきなり全部入れるより、中身を読んで必要なスキルだけ取り出す使い方がおすすめです。全部入れるなら、プラグイン(ecc@ecc)かnpxのどちらか1つだけにし、重ねて入れないでください。
everything-claude-code(ECC)とは?中身は設定の詰め合わせ
everything-claude-code(現在の正式名はECC)とは、Claude Code向けのエージェント・スキル・フック・ルールをまとめて配布しているオープンソースの設定集です。
作者はAffaan Mustafa氏で、ライセンスはMIT。作者が日々の開発で使い込んで固めた設定を、そのまま公開したものです。
Anthropic公式の製品ではありません。
新しいAIを足す道具ではなく、Claude Codeに「こう動け」と教える指示書の束だと考えると、正体をつかみやすくなります。
エージェント・スキル・フック・ルールの4種類
ECCの中身は、Claude Codeが読み込める4種類のファイルに分かれています。
どれもClaude Code本体に備わった仕組みです。
それぞれ単体の使い方は、サブエージェント・Skills・hooksの記事で解説しています。
ECCは、この4つを一式そろえた「完成品の見本」と言えます。
2026年9月時点の規模は68・292・94
2026年9月27日時点のリポジトリ(v2.2.2)を数えると、エージェント68個・スキル292個・コマンド94個でした。
ルールは共通ルールに加え、Java・Python・Swiftなど21の言語やフレームワーク向けに分かれています。
2026年3月の日本語記事では「16エージェント・65スキル・40コマンド」と紹介されていました。
半年でスキルが4倍以上に増えた計算です。
正直、292個と聞いた時点で「全部を使いこなす人はいないだろう」と感じました。
この感覚は、あとの注意点の節で数字を使って確かめます。
ECCへの改名と古い記事の見分け方
2026年6月のv2.0.0で、名前まわりが大きく変わりました。
検索で出てくる記事の多くは改名前に書かれていて、手順をそのまま打つと古い版が入ります。
記事内のプラグインIDが everything-claude-code@everything-claude-code なら、改名前の情報です。
旧URLは新リポジトリへ転送されるので、git clone だけは古い手順でも動きます。
ややこしいのは、動いてしまうせいで古さに気づきにくい点です。
everything-claude-codeのインストール方法は3通り
ECCのインストール方法は、プラグイン・npxのガイド付きセットアップ・フックなしのminimal構成の3通りです。
どれを選んでも、同じClaude Codeに2つの方法を重ねて入れてはいけません。
スキルやフックが二重に登録され、同じ処理が2回走ります。
事前に用意するものは、Node.js 18以上・Git・Claude Code 2.1以上の3つです。
公式が注意を呼びかけている点も1つあります。
入手先はGitHubの affaan-m/ECC、npmの ecc-universal、プラグインの ecc@ecc、公式サイトの ecc.tools に限ってください。
非公式のミラーや再配布版には、マルウェアが混ざるおそれがあるとREADMEに明記されています。
プラグインで入れる(/plugin install ecc@ecc)
いちばん手軽なのは、Claude Codeのプラグイン機能で入れる方法です。
Claude Codeを起動し、次の2行を順に入力します。
1行目でECCのマーケットプレイスを登録し、2行目でプラグイン本体を入れます。
これでスキル・エージェント・コマンド・フックがまとめて有効になります。
入ったかどうかは、新しいセッションで /plugin list を実行し、ecc@ecc が有効になっているかで確かめられます。
npxのガイド付きセットアップ(版の指定に注意)
ターミナルから対話形式で入れたいなら、npmパッケージの ecc-universal を使います。
インストール先(全プロジェクト共通か、このプロジェクトだけか)とフックの強さを、質問に答えながら選べる方式です。
READMEでは、版を指定した次のコマンドが案内されています。
ここに落とし穴がありました。
2026年9月27日時点で、npmに公開されている最新版は2.2.1で、2.2.2はまだ公開されていません。
READMEのコマンドをそのまま打つと、版が見つからずに止まります。
先に公開済みの版を確かめ、その版を指定してください。
個人で使うなら、全プロジェクト共通(Global user)とフックの標準設定(Standard)を選ぶのが、公式が案内している基本の組み合わせです。
同じコマンドをもう一度実行すると、更新や設定の変更もできます。
フックなしのminimal構成で入れる
フックを動かさずに、ルール・エージェント・コマンドだけ使いたい場合はminimal構成を選びます。
このプロファイルは、フックの実行部分(hooks-runtime)を最初から外しています。
スキルは ~/.claude/skills/ の直下に1つずつ置かれるので、あとから不要なものを消すのも簡単です。
フックがあとで欲しくなったら、公式の手順で追加できます。
様子見で入れるなら、私ならこの構成から始めます。
ルールだけは手動でコピーする
プラグインで入れた場合、ルールは入りません。
Claude Codeのプラグインの仕様で、ルールを配布できないためです。
ルールを使いたいなら、リポジトリを取得して必要な分だけコピーします。
公式のおすすめは、共通ルール(common)と、自分が使う言語のルールを1つだけ入れる形です。
上の例ではJavaを選んでいます。TypeScriptなら rules/typescript に置き換えてください。
全部入れる前に確認したい3つの注意点
ECCを丸ごと入れる前に、中身の量と仕組みを数字で確かめておくと安心です。
スキル292個は「多いほど得」に見えて、Claude Codeの動き方しだいでは逆効果になりえます。
私が手元のリポジトリで数えた実数をもとに、3つの注意点を並べます。
【要点まとめ】
- スキル・エージェント・コマンドの説明文だけで合計約10.8万字
- フックは24本あり、ファイル編集や応答の終了のたびに動く
- 自前のCLAUDE.md・スキルと指示がぶつかる場合がある
説明文だけで合計約10.8万字ある
Claude Codeは、スキルやエージェントを使うかどうかを、それぞれの説明文(description)を見て判断します。
ECCの説明文を数えると、スキル292個で約8.3万字、エージェント68個で約1.4万字、コマンド94個で約1.1万字でした。
合計すると約10.8万字です。
似た説明のスキルが並ぶほど、Claude Codeが使うスキルを選び間違える余地も増えます。
私にも似た失敗があります。
2026年8月、CLAUDE.mdに指示を詰め込みすぎて、Claude Codeの反応が目に見えて鈍りました。
ルールをトピック別のファイルに分け、必要なときだけ読み込む形に変えたら、精度が戻っています。
読ませる量は、多いほど賢くなるわけではありません。
24本のフックが操作のたびに動く
ECCのフックは、7種類のイベントに合計24本登録されています。
中身は、自動フォーマット・TypeScriptの型チェック・セッションの保存・開発サーバーの見張りなどです。
どれもNode.jsで動くので、ファイルを1つ編集するたびに何本もの処理が走ります。
セッション開始時には、最大8,000字の情報が会話に追加で読み込まれる設定もあります(ECC_SESSION_START_MAX_CHARS で変更可能)。
重く感じたら、環境変数 ECC_DISABLED_HOOKS で特定のフックだけ止められます。
ECCのフックが呼ばれるタイミング
いまの操作:—
※本数は記事で数えた2026年9月27日時点(v2.2.2)の登録数です。1回の操作で実際に動く本数は、各フックの対象条件によって変わります。
自分のCLAUDE.mdやスキルとぶつかる
ECCのルールやスキルには、作者のやり方がはっきり書かれています。
たとえば tdd-workflow スキルは、テストを先に書き、カバレッジ80%以上を求める内容です。
自分のCLAUDE.mdに「テストは最小限でよい」と書いていれば、指示が正面からぶつかります。
丸ごと入れて合う人
Claude Codeを使い始めたばかりで、自前の設定がまだほとんどない人。ECCの流儀をそのまま型として借りられる。
丸ごとは合わない人
CLAUDE.mdやスキルをすでに育てている人。似た役割のスキルが二重になり、どちらが使われるか読めなくなる。
私は後者です。
自前のコマンドのうち、記事のリライト用だけで13個あります。
ここにECCのレビュー系スキルが加われば、同じ「見直して」という依頼に2系統の指示が反応しかねません。
everything-claude-codeの使い方|最初に試すコマンド
ECCを入れたら、292個のスキルを眺める前に、よく使う入口のコマンドから試すのが近道です。
READMEも「全カタログからではなく、今やりたい作業から始める」と案内しています。
プラグインで入れた場合、コマンド名の頭に ecc: が付く点だけ覚えておいてください。
/ecc:planで計画を立ててから書かせる
/ecc:plan は、plannerエージェントに実装計画を作らせるコマンドです。
計画を承認するまでコードを書き始めない流れになっていて、いきなり大量のファイルを書き換えられる事故を防げます。
使い方は、作りたいものを引用符で渡すだけです。
Claude Code本体にも、考えるだけでファイルを変更しないPlanモードがあります。
違いは、計画のあとに tdd-workflow スキルへつながり、テストを先に書く流れまで決まっている点です。
/code-reviewと/build-fixで直させる
/code-review は、code-reviewerエージェントが新しいコンテキストでコードを見直すコマンドです。
書いた本人(同じ会話のClaude)が見直すより、前提を持ち込まない分だけ見落としが減ります。
/build-fix は、ビルドエラーの解消を専門のエージェントに任せます。
どちらも中身はサブエージェントへの委任です。
サブエージェントは起動するだけでトークンを使うので、小さな修正まで毎回任せると割高になります。
私の環境では、サブエージェントを1回起動するだけで約4万トークン使っていました。
数行の直しなら、普通に頼んだほうが安く済みます。
/save-sessionで長い作業を引き継ぐ
/save-session は、作業の途中経過をファイルに書き出すコマンドです。
次のセッションで /resume-session を実行すると、書き出した内容を読み込んで続きから始められます。
Claude Code本体の --resume は会話そのものを再開する機能で、会話が長いと容量を圧迫します。
ECCの方式は要点だけを渡すので、新しい会話を軽いまま始められるのが利点です。
本体の再開機能との使い分けは、セッション再開ガイドの考え方がそのまま当てはまります。
必要なものだけ取り出して使う方法
ECCは、入れずに読むだけでも十分に元が取れる教材です。
292個のスキルは、どれもClaude Codeへの指示の書き方の実例になっています。
自前の設定を持っている人ほど、丸ごと入れるより部品として取り出すほうが扱いやすくなります。
読んで参考にするだけでも価値がある
リポジトリの docs/ja-JP/ には、READMEやスキルの日本語訳がそろっています。
2026年9月27日時点で、スキルの日本語訳は228個ありました。
英語が苦手でも、どんな指示の書き方をしているかを日本語で追えます。
読むときに見るポイントは次の3つです。
- description:どんな言葉で「いつ使うか」を書いているか
- 手順の粒度:1つのスキルにどこまで詰め込み、どこで分けているか
- 禁止事項:何をさせないように書いているか
なかでも参考になるのは、descriptionの書き方です。
tdd-workflow なら「新機能を書くとき・バグを直すとき・リファクタリングするときに使う」と、使う場面から書き始めています。
自前スキルの説明文と並べると、何を書き足せばClaude Codeが迷わないかが見えてきます。
CLAUDE.mdの書き方を見直すときの手本にもなります。
スキルを1つだけコピーする手順
気に入ったスキルが見つかったら、そのフォルダだけを自分の環境へコピーします。
例として、tdd-workflow スキルを取り出す手順を示します。
コピーしたら、~/.claude/skills/tdd-workflow/SKILL.md を開いて中身を読んでください。
ほかのスキルやスクリプトを呼び出す記述があれば、そちらも一緒にコピーする必要があります。
自分の方針に合わない行は、この時点で書き換えてかまいません。
コピーしたスキルは、Claude Codeを起動し直すと使えるようになります。
アンインストールと旧版からの移行
ECCを外すときは、入れたときと同じ方法で消すのが基本です。
ECCが消すのは、自分で記録したファイル(install-state)だけで、利用者が置いたファイルには手を出しません。
重ねて入れてしまった場合は、順番を守って片付けます。
uninstall --dry-runで消える範囲を確かめる
npxで入れた場合は、入れたときと同じディレクトリで次のコマンドを実行します。
--dry-run を付けると、実際には消さずに、消える予定のファイルだけを表示します。
プラグインで入れた場合は、Claude Codeの /plugin からプラグインを外し、手動でコピーしたルールのフォルダを消します。
重ねて入れた場合は、次の順番で片付けます。
- プラグインを外す
- npxで入れたディレクトリでuninstallを実行する
- 手動でコピーしたルールのフォルダを消す
- 1つの方法だけで入れ直す
旧プラグインを消してからecc@eccを入れる
1.x時代に everything-claude-code@everything-claude-code を入れた人は、先に旧プラグインを外してください。
Claude Codeは旧IDと ecc@ecc を別のプラグインとして扱うため、両方入っているとスキルもフックも二重に動きます。
移行しても、ECCで作ったコミットやファイルが消えることはありません。
変わるのは、コマンドの頭に付く名前が ecc: になる点くらいです。
everything-claude-codeのよくある質問
everything-claude-codeについて、導入前によく出る疑問をまとめました。
料金・対応ツール・日本語対応など、本文で触れきれなかった点を中心に答えています。
手順の細かい根拠は、各見出しの本文もあわせて確認してください。
Q1. everything-claude-codeは無料で使えますか?
A1. 無料です。
MITライセンスのオープンソースで、GitHubからもnpmからも無料で入手できます。
有料の「ECC Pro」は、非公開リポジトリをGitHub Appで解析するサービスで、Claude Codeで使う分には不要です。
Q2. everything-claude-codeとECCは別物ですか?
A2. 同じものです。
2026年6月のv2.0.0で、リポジトリ名が affaan-m/everything-claude-code から affaan-m/ECC に、プラグインIDが ecc@ecc に変わりました。
Q3. Claude Code以外のツールでも使えますか?
A3. 使えます。
Codex・Cursor・OpenCode・Kimi Codeなどにも対応しています。
ガイド付きのインストールが用意されているのは、2026年9月時点でClaude Code・Codex・Kimi Codeの3つです。
Q4. 日本語で使えますか?
A4. スキルの中身は英語ですが、Claude Codeへの指示は日本語で問題ありません。
リポジトリの docs/ja-JP/ に、READMEやスキルの日本語訳もあります。
Q5. インストールでエラーになったときは?
A5. まず前提の3つ(Node.js 18以上・Git・Claude Code 2.1以上)を確かめてください。
npxで「版が見つからない」と出る場合は、npm view ecc-universal version で公開済みの版を確認し、その版を指定し直します。
Q6. 入れたらClaude Codeが重くなりますか?
A6. フックを有効にすると、ファイル編集や応答の終了のたびに処理が走ります。
重さが気になる場合は、フックなしのminimal構成で入れるか、ECC_DISABLED_HOOKS で個別に止めてください。
まとめ|全部入れずに必要な分だけ使う
everything-claude-codeは、Claude Codeの設定を一式そろえた見本市のような存在です。
ただ、292個のスキルと24本のフックを全部抱えて得をする人は多くありません。
- 名前は2026年6月にECCへ変わり、プラグインIDは
ecc@ecc - 入れるならプラグインかnpxの1つだけ。npxは公開済みの版を確かめて指定する
- 様子見ならフックなしのminimal構成から始める
- 自前の設定がある人は、読んで気に入ったスキルだけ取り出す
いちばん安全なのは、まず docs/ja-JP/ を読み、自分の作業に効きそうなスキルを1つだけ持ち帰る使い方です。
道具を増やすより、手元の設定を一段よくする材料として使うほうが、長く付き合えます。
Claude Code自体を体系立てて学び直したいなら、Claude Code本のおすすめも参考にしてください。
| REV. | DATE | 内容 |
|---|---|---|
| 2 | 2026-10-06 | 記載内容の事実確認と修正 |
| 1 | 2026-09-29 | 初版 |