部屋の電気、電球の色、テレビ、Macの画面。座ったまま変えたい操作は意外と多いものです。
いまはどれもStream Deckのキーを1回押すだけで済ませています。
Stream Deckは配信者向けの道具に見えますが、私は配信をしていません。
15キーに入れているのは、テレビ・照明・Macのスクリプト・天気と時計です。
設定ファイルを読み直したら、使えていない機能と、勘違いしていたボタンまで出てきました。
家電もMacも1押しにする実例と、次に足すボタンをまとめます。
この記事でわかること
- Stream Deck MK.2の15キーに何を割り当てると生活が楽になるか(実際の配置表つき)
- SwitchBotの家電操作を、Macのショートカット経由で1キーにする手順
- シェルスクリプトや自作ツールをStream Deckから起動する方法
- マルチアクション・スマートプロファイルなど、まだ使っていない機能の活かし方
2026年10月26日時点で、Stream Deckアプリ 7.4.2・macOS 26.5.2・Stream Deck MK.2の組み合わせで動かしている設定です。
PARTS LIST /目次
Stream Deckの使い方は「押すだけの操作」を集めること
Stream Deckの使い方のコツは、手順を覚える必要がない「押すだけで終わる操作」をキーに集めることです。
アプリを開く、家電を動かす、決まったスクリプトを流す。
どれも中身は単純なのに、マウスやリモコンを探す手間がかかっていた操作でした。
逆に、押したあとに考える作業(文章を書く、設定を選ぶ)はキーにしても速くなりません。
私の15キーも、振り返るとほぼ全部が「押したら終わり」の操作です。
Stream Deckとは?液晶付き15キーのランチャー
Stream Deckとは、Elgatoが販売している「1つ1つのキーが小さな液晶画面になったボタン装置」です。
USBでMacやWindowsにつなぎ、専用のStream Deckアプリで各キーに動作とアイコンを割り当てます。
私が使っているStream Deck MK.2は、3段×5列の15キーです。
キーごとにアイコンを変えられるので、キーボードのショートカットと違って「どのキーが何をするか」を覚えなくて済みます。
キーが足りなくなったら、ページやフォルダで切り替えて増やせます。
私のStream Deck MK.2の15キー配置一覧
いま使っている1ページ目の15キーを、設定ファイル(Stream Deckアプリのプロファイル)から書き出しました。
「Stream Deckの機能」は、キーに割り当てているアクションの種類です。
数えてみると、15キーのうち6キーがショートカット経由の操作でした。
家電とMacの操作を同じ入口に寄せているのが、私の配置の特徴です。
家電はSwitchBot×ショートカットで1押しにする
テレビと照明は、SwitchBotの機器をMacの「ショートカット」アプリから動かし、そのショートカットをStream Deckのキーから呼んでいます。
SwitchBot専用のStream Deckプラグインは入れていません。
間にショートカットを挟むと、Stream Deck側は「アプリを開くだけ」で済み、プラグインの更新や相性を気にしなくてよくなるからです。
同じショートカットはSiriやメニューバーからも呼べるので、Stream Deckが使えない場所でも困りません。
処理の流れを図にすると次のとおりです。
flowchart LR
A["Stream Deckのキー"] -->|"Open Application"| B["ショートカットの.app"]
B -->|"ショートカットを実行"| C["SwitchBot"]
C --> D["テレビ(電源・音量)"]
C --> E["照明(オン・オフ・色)"]
テレビの電源・音量をMacから操作する
テレビは「テレビの電源」と「テレビの音量を下げる」の2キーです。
リモコンを探さずに済むので、Macで作業しながら音を絞りたいときに手が伸びます。
ただ、設定を見直して気づいたことがあります。
ショートカットには「テレビの音量を上げる」も作ってあるのに、Stream Deckには「下げる」しか置いていませんでした。
上げるときだけリモコンを探すのも中途半端なので、後半の「次に足すボタン」で1キーにまとめる方法を書きます。
部屋の電気と電球の色(暖色/白)を切り替える
照明は3キーで、いちばん押しているのがこのあたりです。
「部屋の電気」でオン・オフを切り替え、「暖色」「白」で電球の色を変えています。
作業するときは白、夜にくつろぐときはオレンジ、と時間帯で押し分けるだけ。
キーのアイコンも電球の色そのものにしているので、見た瞬間にどちらか分かります。
15キーの使用頻度を振り返ると、よく押しているのは照明まわりの3キーと、画面オフ・虫の鳴き声のキーでした。どれも「夜、座ったまま部屋の状態を変える」操作です。逆に、天気や時計は押すキーではなく眺めるキーになっていました。
ショートカットをアプリ化して登録する3ステップ
ショートカットをStream Deckから呼ぶ方法はいくつかあります。
私は「ショートカットを.appにして、Open Applicationで開く」方法を使っています。
プラグインが要らず、Stream Deckアプリの標準機能だけで完結するのが理由です。
step
1ショートカットAppで家電を動かすショートカットを作る
ショートカットAppで、SwitchBotの機器を動かすショートカットを作ります。テレビの電源、電球の色など、1操作につき1つに分けておくと、キーへの割り当てが楽になります。
step
2メニューの「ファイル」→「Dockに追加」で.appを作る
ショートカットを選んで「Dockに追加」を選ぶと、ホームフォルダの「アプリケーション」(~/Applications)にショートカット名の.appができます。中身はショートカットを呼び出すだけの小さなアプリです。
step
3Stream DeckのOpen Applicationで.appを指定する
Stream Deckアプリの右側の一覧から「Open Application」をキーにドラッグし、手順2の.appを選びます。アイコンを好きな画像に変えれば完成です。
Mac作業のボタン:スクリプトと画面オフ
Macの作業用には、自分で書いたスクリプトと画面オフのキーを置いています。
スクリプトの起動には「Open」アクションを使い、シェルスクリプトのファイルをそのまま指定しました。
ターミナルを開いてコマンドを打つ手順が、キー1回に縮みます。
毎日決まった時刻に動かせないスクリプトほど、Stream Deckとの相性がよいと感じています。
いつも起動するスクリプトを「開く」で流す
ロケットのアイコンのキーは、毎日いつも起動している自作のシェルスクリプトです。
中では、決まった作業をいくつか順番に実行しています。
画面を操作する処理を含むため、Macのロックを外した状態でないと動きません。
決まった時刻に自動実行させる仕組み(launchd)には載せられず、手で起動するしかないスクリプトでした。
自動化しきれない作業を「1押し」まで縮める場所として、Stream Deckがちょうど空いていた、という順番です。
自作ダッシュボード(ランチャー)を起動する
もう1つのロケットは、自作のスクリプトランチャーを開くキーです。
Pythonで作った画面で、ブログの順位や懸賞の一覧、TODOをタブで切り替えて見られます。
起動用のシェルスクリプトをOpenで指定しているだけなので、Stream Deck側の設定は1か所で終わります。
Openアクションの注意点
Openはファイルを「既定のアプリで開く」動作です。シェルスクリプトに実行権限がない、または既定のアプリがテキストエディタになっていると、実行されずにファイルが開くだけになります。
画面オフボタンで離席を一瞬にする
右上のキーは、Macのディスプレイをスリープさせるショートカットです。
照明のキーと並んで、使用頻度が高いキーです。
画面だけを暗くするのでMac本体はスリープせず、裏で動いている処理も止まりません。
見るだけのボタン:天気・時計・虫の声
Stream Deckのキーは、押すだけでなく「表示する」ためにも使えます。
液晶キーなので、天気や時刻のように数字が変わる情報を常に出しておけるわけです。
私の15キーのうち2キーは、ほぼ押さずに眺めるだけのキーになっています。
もう1つの虫の鳴き声は押すキーですが、こちらも作業というより気分のためのボタンです。
天気予報と時計はプラグインで常時表示
天気はStream Deckアプリに入っている天気予報(Forecast)アクションで、東京の天気を表示しています。
表示開始日を1日ずらしているので、キーに出るのは「明日」と「明後日」の気温です。
当日ではなく、翌日以降の予定を考えるための表示です。
時計はOn Air Clockというプラグイン(1.3.0)で、日付と時刻を出し、秒の点を青色で回しています。
放送局のスタジオ時計に似た見た目で、時刻を見るためにMacのメニューバーへ目を移さずに済みます。
虫の鳴き声をオーディオ再生で流す
中段左のキーは、田舎の夜の虫の声を収めた音声ファイルを再生します。
Stream Deckアプリの「Play Audio」アクションに音声ファイルを指定し、音量は50%にしています。
寝る前や集中したいときに押すキーで、照明・画面オフと並んでよく使う3本柱の1つです。
音楽アプリを開いて曲を探す手間がないぶん、気が向いたときにすぐ鳴らせます。
キーの明るさ調整とページ切替
下段左の2キーは、ずっと「Macの画面の明るさ」だと思って使っていました。
設定を確かめると、変わっていたのはStream Deck本体のキーの明るさです。
Stream Deckの「Brightness」は、Macのディスプレイではなく、Stream Deck本体のキーの明るさを上げ下げするアクションです。夜にキーがまぶしいときは役に立ちますが、Macの画面を調整したいなら、ショートカットやホットキーで別に作る必要があります。
右下の「>」は次のページへ進むキーで、2ページ目にはブラウザ(Vivaldi)を再起動するキーを置いています。
ページは1つのプロファイルに最大10ページまで作れます(Elgato公式ヘルプ)。
使いこなせていない機能と次に足すボタン
15キーを並べてみて分かったのは、どのキーも「1キー=1操作」で止まっていることです。
Stream Deckには、1キーで複数の操作を順番に流すマルチアクションや、アプリに合わせてキーを自動で切り替えるスマートプロファイルがあります。
どちらも配信者向けの機能に見えて、実は生活の操作ほど効きそうです。
ここからは、手元の設定から見えた「次に足すボタン」を3つ挙げます。
マルチアクションで「寝る前ボタン」を作る
寝る前に使う操作(照明・テレビ・画面オフ・虫の声)は、いまは4つのキーに分かれています。
マルチアクション(Multi Action)を使えば、4つを1キーにまとめられます。
中身は、いま使っているショートカットの.appとPlay Audioを並べるだけなので、新しく作るものはありません。
いま:4キーを順に押す
部屋の電気 → テレビの電源 → 画面オフ → 虫の声
次:マルチアクションで1キー
「寝る前」キーを押すと4つが順番に動く。空いた3キーを別の用途に回せる
SwitchBotの家電は動くまで少し間があるので、アクションの間に「遅延(Delay)」を挟むと取りこぼしを防げます。
Multi Action Switchで1キーにオン・オフを
Multi Action Switchは、押すたびに2つの動作を交互に実行するアクションです。
テレビの音量なら、1回目で「下げる」、2回目で「上げる」を割り当てられます。
作ったまま置き場がなかった「テレビの音量を上げる」のショートカットを、キーを増やさずに使えるわけです。
暖色と白の電球も同じ考え方で1キーにまとめられます。
ただし、いまどちらの状態かはキーのアイコンでしか分からないので、アイコンを状態ごとに変えておくのがコツです。
スマートプロファイルで15キーの壁を超える
スマートプロファイルは、前面にあるアプリに合わせてStream Deckのプロファイルを自動で切り替える機能です。
たとえばエディタを開いているときだけ、ビルドやテストのキーが並ぶ配置にできます。
いまの私は家電と生活のキーで15キーがほぼ埋まっていて、作業用のキーを置く余地がありません。
アプリごとに配置を切り替えれば、家電のキーを残したまま、作業のキーを増やせます。
- マルチアクション:寝る前の4操作を1キーにする
- Multi Action Switch:音量の上げ下げ、電球の色を1キーで切り替える
- スマートプロファイル:アプリごとに作業用のキーを出し分ける
Stream Deckを使って感じた不満と妥協点
便利な道具ですが、使い続けて見えてきた不満もあります。
私が実際に気になっているのは、家電の反応の遅さと、押すキーの偏りの2つです。
どちらも製品の欠陥というより、Stream Deckに何を任せるかの線引きの問題でした。
家電の反応がワンテンポ遅い
SwitchBot経由の操作は、キーを押してから家電が動くまでに少し間があります。
Macのショートカットを起動し、SwitchBotに命令が届いてから動くので、リモコンの直押しと比べると遅く感じます。
オン・オフを切り替えるキーは、反応を待たずにもう1回押すと元に戻ってしまいます。
いまは「押したら少し待つ」で妥協しています。
すぐ反応してほしい操作ほど、家電のリモコンや壁のスイッチのほうが向いています。
結局押すキーが偏る
15キーあっても、よく押すのは照明・画面オフ・虫の声の数キーです。
天気と時計は眺めるキーとして役に立っていますが、残りのキーは「あると便利」止まりでした。
キーが空いているとつい何かを置きたくなりますが、使わないキーが増えるほど、目的のキーを探す時間が延びます。
前の節のマルチアクションでまとめて空いたキーは、すぐに埋めないほうがよさそうです。

15キーもあるのに、よく押すのは数キーだけなんですよね。
Stream Deckの使い方でよくある質問
Stream DeckをMacで、とくに家電やスクリプトの操作に使うときによく出る疑問をまとめました。
アクションの名前はStream Deckアプリ 7.4.2の表記です。
細かい設定は、本文の各見出しもあわせて確認してください。
Q1. Stream DeckはMacでも使えますか?
A1. 使えます。
Elgatoが配布しているMac版のStream Deckアプリを入れ、USBでつなぐだけです。
私はmacOS 26.5.2とStream Deckアプリ 7.4.2で使っています。
Q2. Stream DeckからMacのショートカットを実行できますか?
A2. できます。
ショートカットAppの「Dockに追加」で.appを作り、Stream Deckの「Open Application」で指定すれば、プラグインなしで実行できます。
ショートカット用のプラグインを入れる方法もあります。
Q3. SwitchBotの家電をStream Deckで操作するには何が必要ですか?
A3. SwitchBotの機器と、それを動かすMacのショートカットがあれば足ります。
ショートカットでSwitchBotの操作を作り、Stream Deckのキーから呼び出します。
押してから動くまで少し間があるので、連続して押さないのがコツです。
Q4. 15キーでは足りなくなりませんか?
A4. ページ・フォルダ・プロファイルで増やせます。
ページは1つのプロファイルに最大10ページまで作れます(Elgato公式ヘルプ)。
マルチアクションで複数の操作を1キーにまとめる方法も有効です。
Q5. Stream DeckのBrightnessでMacの画面の明るさは変えられますか?
A5. 変えられません。
Brightnessアクションが変えるのはStream Deck本体のキーの明るさです。
Macの画面を調整したい場合は、ショートカットやホットキーのアクションで別に作ります。
Q6. シェルスクリプトをStream Deckから実行するには?
A6. 「Open」アクションでスクリプトのファイルを指定します。
実行権限が付いていて、既定のアプリがターミナルになっている必要があります。
自動実行に向かない、画面操作を伴うスクリプトの起動に便利です。
Stream Deckの使い方まとめ:次の1キーを決める
Stream Deckを生活に効かせるコツは、「押すだけで終わる操作」をキーに集めることでした。
私の15キーでは、照明・画面オフ・虫の声がよく押す主役で、テレビとスクリプトがそれに続きます。
キーを増やすより、毎日押している操作をマルチアクションで1キーにまとめるほうが、Stream Deckの使える幅は広がります。
使いこなせているつもりでも、設定を開いてみると「作ったのに置いていないショートカット」や「勘違いしていたキー」が出てきます。
まずは自分の設定を1ページ分書き出して、毎日押しているキーと押していないキーを分けてみてください。
家電を含む場合は、アクションの間に1秒ほどの遅延を挟むと取りこぼしにくくなります。
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