ターミナルのタブが増えすぎて、どれが何の作業か分からなくなった経験はありませんか。
私はClaude Codeを複数同時に動かすとき、tmuxで1つの画面を分割して全部を並べています。
ターミナルを閉じても作業がそのまま残るので、うっかり閉じて処理が止まる事故もなくなりました。
tmuxは、1つのターミナルの中で複数の画面を作って切り替えられるツールです。
Macへの導入から基本の操作、よく使うコマンドの早見表、私が実際に使っている設定ファイルまで、この順で紹介します。
この記事でわかること
- tmuxの読み方と、セッション・ウィンドウ・ペインの関係
- Homebrewでのインストールから、画面分割・デタッチ(作業を動かしたまま画面から抜ける操作)までの基本操作
- そのまま使えるコマンド早見表(チートシート)
- 1年使っている.tmux.confと、設定でハマった3つのポイント
先に要点を書くと、覚えるキー操作は最初は6つで足ります。プレフィックスキー(Ctrl+b)を押してから1文字、という操作ルールさえつかめば、残りは早見表を見ながら増やせば十分です。プレフィックスキーとは「ここからはtmuxへの命令です」と知らせる合図のキーのことで、詳しくは基本操作の章で説明します。
PARTS LIST /目次
tmuxとは?読み方と押さえたい3つの用語
tmuxとは、1つのターミナルの中で複数の作業画面を作り、分割・切り替え・一時退避ができる「ターミナルマルチプレクサ」です。
ターミナルを閉じても裏で作業が動き続けるのが、ほかのツールにない特徴です。
最初は用語が3つ出てきてややこしく感じますが、関係さえ分かれば操作はすぐに覚えられます。
ここでは読み方と用語、よくある「タブ分割と何が違うの?」という疑問を順番に片付けます。
tmuxの読み方とターミナルマルチプレクサの意味
tmuxは「ティーマックス」と読みます。
名前はterminal multiplexer(ターミナルマルチプレクサ)の略です。
マルチプレクサは「1本の線に複数の信号を束ねる装置」を指す言葉で、1つの端末に複数の作業を束ねるイメージに近いです。
2007年に開発が始まったオープンソースのソフトで、macOSやLinuxで動きます。
同じ役割の先輩としてGNU Screenがありますが、今から始めるならtmuxを選んでおけば情報量で困りません。
セッション・ウィンドウ・ペインの関係
tmuxの画面は「セッション > ウィンドウ > ペイン」の3段の入れ子でできています。
プロジェクトごとにセッションを1つ作り、その中でウィンドウとペインを増やす使い方が基本です。
たとえばブログ用とアプリ開発用でセッションを分ければ、作業の切り替えはセッションを移るだけで済みます。
ターミナルのタブ分割と何が違うのか
画面分割だけなら、iTermやWarpにも付いています。
それでもtmuxを使う理由は、作業がターミナルアプリから切り離されている点にあります。
SSHとは、ネットワーク越しに別のコンピューター(サーバー)へログインして操作する仕組みです。手元のMacから遠くのサーバーを操作するときに使います。
Warpのように多機能なターミナルも魅力的です(Warp Terminalの紹介記事)。
ただ、どのターミナルアプリを使っても同じ操作で画面を扱える点は、tmuxにしかない強みです。
一方で、tmuxには覚えるキー操作が増える手間があります。
初期設定のままだとマウスでスクロールできない、選択した文字をコピーしにくいなど、慣れるまでは設定で補う場面もあります。
そのため、全員がtmuxに乗り換える必要はありません。
・ターミナルを閉じる前に作業を終えられる
・キー操作を増やしたくない
・ビルドや処理を流したまま画面を閉じたい
・ターミナルアプリを乗り換えても同じ操作で使いたい
どちらか迷うなら、まず手元でtmuxを1週間使ってみて、デタッチ(作業を裏で動かしたまま画面から抜ける機能。後の章で詳しく説明します)が便利だと感じたら続ける、くらいの気軽さで大丈夫です。
Macにtmuxをインストールする手順
MacではHomebrewを使えば、コマンド1行でtmuxを入れられます。
Homebrewは、Mac用のソフトをターミナルからコマンドでインストール・更新できる管理ツールです。App Storeのコマンド版のようなものだと考えてください。
Homebrewがまだ入っていない場合は、公式サイトのインストール用コマンドを先に実行してください。
インストール自体は1分もかかりません。
WindowsとLinuxは事情が少し違うので、あとで選択肢を整理します。
Homebrewで入れてバージョンを確認する
ターミナルで次の2行を実行します。
brew install tmux
tmux -V
1行目の brew install tmux はHomebrewでtmuxをインストールする命令、2行目の tmux -V はインストールされたtmuxのバージョン(Version)を表示する命令です。
tmux 3.5a のようにバージョンが表示されれば完了です。
2026年9月時点で、Homebrewの安定版は3.7cでした。
ちなみに私のMacは3.5aのままで、この記事を書くために brew info tmux を叩いて初めて古いと気付きました。
普段使いで困る差はありませんが、最新にしたいなら brew upgrade tmux で更新できます。
WindowsやLinuxで使う場合の選択肢
LinuxはOS付属のパッケージ管理ツールで入ります。
Windowsはtmuxが直接は動かないため、Linux環境を用意して使うのが基本です。
その手段として一般的なのがWSL(Windows Subsystem for Linux)で、Windowsの中でLinuxをそのまま動かせるMicrosoft公式の仕組みです。
WSLを使えば、この記事の操作はそのまま通用します。
tmuxの基本的な使い方4ステップ
tmuxの操作は「プレフィックスキーを押して離し、続けて1文字押す」の組み合わせでできています。
プレフィックスキーの初期値はCtrl+bです。
以降の表記で「Prefix + c」とあれば、Ctrl+bを押して離し、そのあとcを押すという意味です。
同時押しではない点に最初はつまずきやすいので、4つのステップを実際に手を動かしながら試してみてください。
操作のルール
Ctrl+bを押して指を離す → 続けて1文字を押す。Ctrlを押したままcを押すとCtrl+cという別のキー扱いになり、ウィンドウは作られません。
名前付きセッションを作成する
tmuxは tmux とだけ打っても起動します。
ただ、名前を付けておくと、あとで戻るときに迷いません。
tmux new -s blog
このコマンドは「blogという名前で新しいセッションを作り、その中に入る」という意味です。3つの部分に分けると次のとおりです。
実行すると、見た目は普通のターミナルのまま、画面の一番下に緑色の帯が表示されます。
この帯はステータスバーと呼ばれ、左端に今いるセッション名、その右にウィンドウの一覧が表示されます。ステータスバーが出れば、blogという名前のセッションに入った状態です。
名前を付けないと0、1、2と番号で管理されます。
セッションが3つを超えると、番号だけではどれが何の作業か判別できなくなります。
画面をペインに分割して移動する
分割は2種類のキーで行います。
- Prefix + %:左右に分割
- Prefix + ":上下に分割
- Prefix + 矢印キー:ペインを移動
- Prefix + x:今いるペインを閉じる(確認でyを押す)
- Prefix + Ctrl+矢印キー:ペインの大きさを変える
%は記号の見た目が縦に割れているので左右、"は横線2本に見えるので上下、と覚えると混ざりません。
ペインを1つだけ大きく見たいときは、Prefix + zで最大化と元に戻すを切り替えられます。
大きさの変更は、Prefixを押したあとCtrlを押したまま矢印キーを押すと1マスずつ広がります。
ただしMacでは、Ctrl+矢印キーがMission Controlやデスクトップの切り替えに割り当てられていて、tmuxまで届かないことがあります。
その場合は、あとで紹介する mouse on を設定して境界をドラッグするか、Prefix + :のあとに resize-pane -R 10 のように打って指定します(-Rは右方向、10は10文字分広げるという意味です)。
ウィンドウをタブのように増やす
ペインで画面が狭くなってきたら、ウィンドウを増やします。
- Prefix + c:新しいウィンドウを作る(createのc)
- Prefix + n / p:次・前のウィンドウへ移動
- Prefix + 数字:番号のウィンドウへ直接移動
- Prefix + ,:ウィンドウ名を変更
ステータスバーに「1:zsh 2:zsh」のように並ぶので、名前を「editor」「server」などに変えておくと迷子になりません。
デタッチとtmux attachで作業を再開する
tmuxの本領はここです。
tmuxでは、目に見えている「ターミナルの画面」と、裏で動いている「セッション(作業の中身)」が別々に存在しています。
この2つの関係を操作するのが、デタッチとアタッチです。
テレビにたとえると、デタッチは「録画を続けたままテレビの電源だけ切る」、アタッチは「電源を入れ直して録画の続きを見る」操作に近いです。
実際にPrefix + dを押すと、tmuxの画面が消えて普通のターミナルに戻り、「[detached (from session blog)]」と表示されます。画面から抜けただけで、セッションの中の作業は止まっていません。
tmux ls
tmux attach -t blog
tmux ls で残っているセッションを確認し、tmux attach -t 名前 で元の画面に戻ります。
ls は一覧(list)の略で、「blog: 1 windows (created …)」のように今動いているセッションが並びます。attach の後ろの -t は、どのセッションにつなぐかを指定する(target)オプションです。
tmux a と略しても動きます。
長いビルドを流したままターミナルを閉じても、戻ればログが続いているのは地味に便利です。
この仕組みがいちばん効くのは、SSHでサーバーに入って作業するときです。
普通のSSH接続では、Wi-Fiが切れたりノートPCを閉じたりすると、その中で動いていたコマンドも止まります。
サーバー側でtmuxを起動してから作業すれば、接続が切れても処理はサーバーの中で動き続けます。
ssh user@server
tmux new -A -s work
1行目の ssh user@server は、serverというサーバーにuserというユーザー名でログインする命令です。2行目の -A は「同じ名前のセッションがすでにあればそこにアタッチし、なければ新しく作る」という指定です。
接続が切れたら、もう一度sshで入って同じ tmux new -A -s work を打てば、切れる前の画面に戻れます。
時間のかかるデータ移行やビルドをサーバーで流すときは、先にtmuxを起動してから始めると安心です。
tmuxチートシート|よく使うコマンド早見表
よく使う操作を、セッション・ウィンドウとペイン・コピーモードの3つに分けて表にまとめました。
表の「Prefix」はCtrl+bを押して離す操作を指します。
全部を覚える必要はなく、太字の6つだけ先に使えれば日常の作業は回ります。
迷ったらPrefix + ?を押すと、今使えるキーの一覧がtmuxの中で表示されます。
セッション操作のコマンド一覧
セッションの操作は、tmuxの外(普通のターミナル)で打つコマンドが中心です。
tmux new -A -s 名前 は、セッションがあれば戻り、なければ作る1行です。
あるかないかを気にせず同じコマンドで入れるので、エイリアスに登録しておくと便利です。
エイリアスとは、長いコマンドに短い別名を付けるシェルの機能です。たとえば ~/.zshrc に alias tm='tmux new -A -s main' と書いておけば、tm と打つだけで同じ動作になります。
ウィンドウ・ペイン操作のキー一覧
画面の操作はすべてtmuxの中で、Prefixのあとに押すキーで行います。
Prefix + Spaceは、押すたびにペインの並びが均等割りや縦並びに切り替わります。
分割しすぎて形が崩れたときの立て直しに使えます。
コピーモードとスクロールの操作
tmuxの中では、マウスホイールを回しても初期設定のままだと過去の出力をさかのぼれません。
過去の表示を見るには、コピーモードに入ります。
コピーモードとは、画面の表示を一時的に止めて、過去の出力をさかのぼったり文字を選んでコピーしたりできる状態のことです。
- Prefix + [:コピーモードに入る(スクロールできる状態)
- PageUp / PageDown や矢印キー:表示を上下に移動
- /:下方向へ文字列を検索(?で上方向。vi風のキー設定時の操作)
- q:コピーモードを抜ける
- Prefix + ]:コピーした内容を貼り付ける
キー操作が面倒なら、次の章の設定でマウススクロールを有効にしておくと楽になります。
.tmux.confの設定|最初に入れたい4項目
tmuxの設定は、ホームディレクトリの ~/.tmux.conf に書きます。
初期状態ではファイルが存在しないので、自分で作ります。
私は2025年9月から同じファイルを使い続けていて、今は74行あります。
全部を真似する必要はないので、ここでは効果が大きかった4項目を抜き出しました。
設定ファイルには、主に次の3種類の命令を書きます。先に意味を押さえておくと、この先の設定例が読みやすくなります。
最初に入れたい4項目
- マウス操作を有効にする(mouse on)
- ウィンドウ番号を1から始める(base-index 1)
- ペイン移動をh/j/k/lにする
- コピーモードをvi風のキーにする(mode-keys vi)
マウス操作とスクロールを有効にする
最初に入れるなら、この2行です。
set-option -g mouse on
set-option -g base-index 1
mouse onでクリックによるペイン選択、ドラッグでの境界調整、ホイールでのスクロールが使えるようになります。
base-index 1は、ウィンドウ番号を0ではなく1から振る設定です。
キーボードの左端が1なので、Prefix + 1で最初のウィンドウに飛べるほうが指の動きと合います。
ペイン移動とコピーモードをvim風のキーにする
矢印キーは右手をホームポジションから動かす必要があるため、私はh/j/k/lに割り当てています。h/j/k/lは、テキストエディタのvim(vi)で左・下・上・右へカーソルを動かすキーです。
bind h select-pane -L
bind j select-pane -D
bind k select-pane -U
bind l select-pane -R
bind -r H resize-pane -L 5
bind -r J resize-pane -D 5
1行目は「Prefixのあとにhを押したら、左(-L)のペインへ移動する(select-pane)」という意味です。-D・-U・-Rはそれぞれ下・上・右を表します。
大文字のH・Jはペインの大きさを5マスずつ変えるキーです(resize-paneはペインの大きさを変える命令)。
-r を付けると、Prefixを押し直さずに連打できます。
vimを使わない人は無理に変えず、矢印キーのままで困りません。
コピーモードもvi風のキーにしておくと、選択とコピーの操作がvimと同じになります。
setw -g mode-keys vi
bind -T copy-mode-vi v send -X begin-selection
bind -T copy-mode-vi y send -X copy-pipe-and-cancel "pbcopy"
Prefix + [でコピーモードに入り、vで選択を始めてyでコピーします。
1行目の setw はウィンドウ単位の設定を変える命令(set-window-optionの略)で、mode-keys vi はコピーモードのキー操作をvi風にする指定です。2行目・3行目の -T copy-mode-vi は「コピーモード中だけ効くキー割り当て」、send -X は「コピーモードの操作を実行する」という意味です。
3行目の pbcopy は、受け取った文字をMacのクリップボードへ送るMac標準のコマンドです。こうしておく理由は、あとの「マウスで選択した文字がコピーできない」で説明します。
設定を反映するsource-fileコマンド
.tmux.confを書き換えても、起動中のtmuxにはすぐ反映されません。
次のコマンドで読み込み直します。
tmux source-file ~/.tmux.conf
tmuxの中からなら、Prefix + :でコマンド入力欄を出し、source-file ~/.tmux.conf と打っても同じです。
なお、tmux 3.1以降は ~/.config/tmux/tmux.conf にも置けます。
dotfiles(.zshrcや.tmux.confのように、名前がドットで始まる設定ファイル群)を~/.configにまとめている人はこちらのほうが管理しやすいはずです。
tmuxでつまずきやすい3つのポイントと対処法
tmuxの設定は、ネットの記事からコピーしてくる人が多いはずです。
私もそうでした。
ただ、この記事を書くために自分の.tmux.confを1行ずつ読み直したら、意味を理解しないまま貼った行が見つかりました。
同じ落とし穴にはまる人は多いと考え、症状と対処を表にまとめておきます。
unbind C-bだけではプレフィックスは変わらない
私の.tmux.confには unbind C-b という行があります。
unbind は、キーに割り当てられている操作を外す命令です。C-b はCtrl+bの書き方で、Cは「Ctrlを押しながら」を表します。つまりこの行は「Ctrl+bに割り当てられた操作を外す」という意味になります。
ネットの設定例では、プレフィックスキーを別のキーに変えるための1行目としてよく出てきます。
ところが、プレフィックスを別のキーに変える行はどこにもありませんでした。
つまり、1年間ずっとCtrl+bのまま使っていたことになります。

unbindでCtrl+bを外したなら、tmuxが操作できなくなるのでは?

unbindが消すのは「Ctrl+bを2回押したときの動作」で、プレフィックスの指定そのものは残るんです。
少し補足します。tmuxには最初から「Prefixのあとにもう一度Ctrl+bを押すと、tmuxの中で動いているアプリにCtrl+bそのものを送る」という割り当てがあります。unbind C-b が外すのはこの割り当てだけです。
一方、どのキーをプレフィックスにするかは prefix という設定値で別に管理されています。こちらを書き換えない限り、プレフィックスはCtrl+bのままです。
プレフィックスをCtrl+aなどに変えたいなら、次の3行をセットで書きます。
unbind C-b
set -g prefix C-a
bind C-a send-prefix
- 1行目:Ctrl+bの既定の割り当てを外す
- 2行目:プレフィックスをCtrl+aに変える(ここが本体)
- 3行目:Prefixのあとにもう一度Ctrl+aを押すと、アプリにCtrl+aそのものを送る(send-prefix)
マウスで選択した文字がコピーできない
mouse onにすると、マウスでのドラッグをtmuxが受け取るようになります。
その結果、ターミナル本来の文字選択が効かなくなります。
対処は2つあります。
- iTerm2ならOptionキーを押しながらドラッグすると、通常の文字選択になる
- コピーモードでコピーした内容をMacのクリップボードへ送る設定を入れる
実は私の設定も、コピーモードのyキーはtmux内のバッファ(tmuxだけが使う一時保存場所で、Macのクリップボードとは別物)にしかコピーしない書き方でした。
Macの他のアプリに貼りたい場合は、pbcopyへ渡す形にします。
bind -T copy-mode-vi y send -X copy-pipe-and-cancel "pbcopy"
「sessions should be nested」と表示される
tmuxの中でもう一度 tmux と打つと、「sessions should be nested with care, unset $TMUX to force」と表示されて起動しません。
tmuxの中にtmuxを入れ子にするのは表示が崩れやすいため、止めてくれています。
別のセッションに移りたいだけなら、Prefix + sで一覧から選ぶか、デタッチしてから tmux attach -t 名前 で入り直しましょう。
SSH先のサーバーでtmuxを使うときは、手元とサーバーのどちらのtmuxを操作しているのか意識しておくと混乱しません。
tmuxの使い方に関するよくある質問
tmuxを使い始めた人がつまずきやすい疑問を7つ集めました。
読み方や終了のしかたのような基本から、再起動後にセッションが残るかどうかまで扱っています。
本文を読み飛ばした人も、気になる質問だけ拾ってください。
Q1. tmuxは何と読みますか?
A1. 「ティーマックス」と読みます。
terminal multiplexer(ターミナルマルチプレクサ)の略です。
Q2. tmuxを終了するにはどうすればいいですか?
A2. ペインやウィンドウで exit を打つと、そこだけ閉じます。
最後の1つを閉じるとセッションも終わります。
すべてのセッションをまとめて終わらせるなら tmux kill-server を使います。
Q3. デタッチしたセッションはMacを再起動しても残りますか?
A3. 残りません。
tmuxのセッションはメモリ上で動いているため、再起動やログアウトで消えます。
レイアウトを復元したい場合は、tmux-resurrectなどのプラグインで保存する方法があります。
Q4. 「no server running on …」と表示されるのはなぜですか?
A4. 動いているtmuxのサーバーがない状態で、tmux ls や tmux kill-server などを打ったときに出るメッセージです。状況によっては「error connecting to … (No such file or directory)」と表示されることもあり、tmux attach では「no sessions」と表示されます(macOS・tmux 3.5aで確認)。
どれも壊れたわけではなく「今は何もない」という意味なので、tmux new -s 名前 で新しく作れば使えます。
Macを再起動したあとや、最後のセッションを閉じたあとによく見かけます。
Q5. tmuxの中でマウスホイールでスクロールできないのはなぜですか?
A5. 初期設定ではマウス操作が無効だからです。
.tmux.confに set -g mouse on を書いて読み込み直すと、ホイールでさかのぼれるようになります。
設定しない場合はPrefix + [でコピーモードに入ってスクロールします。
Q6. プレフィックスキーをCtrl+aに変えてもいいですか?
A6. 変えて問題ありません。
Ctrl+bはキーボードの中央にあって押しにくいため、Ctrl+aに変える人は多くいます。
ただしシェル(ターミナルでコマンドを受け付けるプログラム。Macの標準はzsh)でCtrl+aはカーソルを行頭に移動するキーなので、その操作をよく使う人は別のキーを選びましょう。
Q7. WindowsでもMacと同じ使い方ができますか?
A7. WSLにUbuntuを入れてtmuxをインストールすれば、同じコマンドとキーで使えます。
PowerShellで直接使いたい場合は、psmuxのようなtmux互換ツールがあります。
tmuxの使い方まとめ|慣れたら並列作業に広げよう
tmuxは、1つのターミナルに作業を束ね、閉じても続きから戻れるツールです。
覚える順番を間違えなければ、初日から普段の作業に組み込めます。
- 読み方は「ティーマックス」。セッション > ウィンドウ > ペインの3段で考える
- Macは
brew install tmuxの1行で導入できる - 最初は new・ls・分割2種・d・attachの6つだけ覚える
- 設定はmouse onとbase-index 1から始める
- 貼った設定は1行ずつ意味を確認する(私はキー割り当てを外すunbindで1年だまされた)
私が今いちばんtmuxに助けられているのは、Claude Codeを複数同時に動かす場面です。
ペインごとに別の作業を任せて横に並べると、どれが止まっているかがひと目で分かります。
その具体的なやり方はClaude Codeをtmuxで並列実行する方法にまとめました。
基本操作に慣れたら、次の一歩として試してみてください。
| REV. | DATE | 内容 |
|---|---|---|
| 3 | 2026-10-16 | 図解を描き直し(図面のデザインにそろえた) |
| 2 | 2026-10-06 | 記載内容の事実確認と修正 |
| 1 | 2026-09-23 | 初版 |
